広島市議会議員(安芸区)

わたくしがTPPに反対する理由(5)

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。


 TPPへの参加が物議を醸しています。産経新聞日本経済新聞も推進論を展開しています。野田総理も前向きな発言をしています。前原民主党政調会長は「交渉に参加しておいて、だめなら脱退すればよい」などと発言しています。TPPに参加することは結婚であり、交渉に参加することは婚約です。一旦交渉に参加すれば、簡単に脱退などできるはずがありません。日本をターゲットにしている米国が許さないでしょう。


 昨年の横浜で開かれたAPEC首脳会議でオバマ大統領は向こう5年間に米国の輸出を倍増させると宣言しました。そのターゲットが日本だということはすでに書きました。この会議で同じ日に、我が日本の総理が何と言ったか? 「日本はいま国を開きます。今日多くの国々は国を開き、経済連携協定を結び、自由貿易圏を形成しています。率直に言って日本はこの潮流に取り残されつつあります」


 国際会議の場で議長国の総理がこんな自虐的なことを言ったのです。これを聞いた参加国が「日本は謙虚な国だ、手加減しよう」などと思ってくれるとでも考えたえたのでしょうか? 外交交渉という武力を用いない戦争の場でこんなバカなことをいう総理が日本の代表とは・・・・・。京都議定書をまとめるときに、省エネ大国であるわが国が不合理なほどの不利な条件を飲まされたことを忘れたのでしょう。これほどの外交オンチが四面楚歌の交渉に参加すれば、結果として日本国民に負担を押し付けることになります。


 交渉するなら、米国との2国間でのFTAが国益にかなう。