広島市議会議員(安芸区)

113年前に企業年金があった

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 前回、台風が増えていると感じたことを書きましたが、決してそうではないことを指摘いただきました。なぜか、頻発しているように感じたのはなぜでしょうか。
 

 16日の産経新聞に「113年前に最古の企業年金があった」ことが書かれていました。
 近江商人が経営する造り酒屋で、退職した従業員に店が終身年金を給付する「慰労状」が滋賀県の民家で発見されたそうです。わが国で最初に企業年金制度が導入されたのは明治38年の「鐘淵紡績(のちのカネボウ)」と言われていましたが、これより5年早いことになります。
 造り酒屋に45年間勤務した従業員が退職する際に渡した「慰労状」には、「忠実にして勤厚、店の要として業務に当たった」と労をねぎらい、「終身年金百円を与える」と書かれています。百円は現在の価値では10万円程度です。本人が死亡した場合にも遺族に半額以内を終身支給することも書かれています。
 近江商人が全国で広く活躍した原因がわかるような気がします。