広島市議会議員(安芸区)

わけあって絶滅しました

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 楽しい本でした。絶滅した種について、絶滅した原因や時期を面白く紹介しています。絶滅した種自身のコメントが面白い。たとえば、全長13メートル、直径1メートルという史上最大のヘビ、ティタノボアは暑さにも寒さにも弱くて絶滅しました。そのティタノボアのコメントはこうです。

 おいコラッ、ワニ公!!おどりゃ、どのツラ下げてわしのなわばり横切っとんのじゃボケェ。「なんだかつらそうですね」って、じゃッかあしやぁ!!わしぁ暑いのが苦手なんじゃ。お?「すずしいところに引っ越せば」って、おんどりゃッ!!寒いのはもっと嫌じゃ。わしが体温調節できないの知ってておちょくっとんのか?気温が30度を下回ったら動けなくなるじゃろうがッ!!

 ティタノボアのつらさがひしひしと伝わってくるようなコメントです。ティタノボアは新生代の古第三期に絶滅しました。
 また、リョウコウバトは1914年に最後の1羽が死に、絶滅しました。最後の個体が記録されている珍しい例です。リョウコウバトは鳥類史上最も数が多かった種です。いちばん多かった時には50億羽いました。リョコウバトが羽ばたくと羽音で会話ができず、群れが去った後には大量のフンが積もったそうです。これっだけ大量にいると、鉄砲で適当に撃っても何羽かは当たったそうです。肉や羽毛目当てで、1日に20万羽も撃たれた記録もあります。移動ルートで待ち伏せされて短時間で絶滅しました。