広島市議会議員(安芸区)

柳家さん喬、凄いよ

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 わたくしは落語ファンとして、落語の関する知識は豊富だと思っています。小学生のころからラジオを聴いて笑っていたそうです。

 いま、買い貯めていた柳家さん喬のCDを聴いていますが、その技量の高さには驚きです。さん喬は、人間国宝となった五代目柳家小さんの弟子です。1948年生まれなので70歳を越えています。五代目柳家小さんの弟子には六代目を継いだ現小さんや人間国宝小三治など多士済々ですが、さん喬の技量は図抜けています。

 先日、「雪の瀬川」を運転しながら聴きました。堅物の若旦那が吉原の花魁瀬川に惚れぬいて純愛を貫く内容で、1時間14分にも及ぶ大作です。千代田町から聴き始めて、終えたのはほとんど自宅近くでした。聴き終えて、フーっとため息が出て、全身の力が抜けた感覚で、思わず路肩に車を停めたほどでした。ここまで高いレベルの人情噺を聴いたことがありませんでした。

 春風亭小朝柳家権太楼などの実力者もいますが、さん喬は段違いです。笑点のメンバーなどは論外です。林家正蔵を継いだこぶ平名跡のプレッシャーからか伸び悩名でいます。期待外れでした。立川談志の弟子たちも人気を集めているようですが、実力には疑問符が付きます。テレビでコメントしている弟子もいますが、もっと落語の技量を磨くべきでしょう。談志が育てた実力者は志の輔だけでしょう。ただし、致命的なのは声の悪さです。これは師匠譲りでしょうか?

 ぜひ、さん喬の噺を聞いてみてください。人情噺だけでなく滑稽噺も秀逸です。