広島市議会議員(安芸区)

もう一つの「タカタ倒産」

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 まだ梅雨は明けていませんが、真夏のような暑さです。今年の夏も、我が家のビールの消費量はうなぎ上りになりそうです。


 エアバッグメーカーのタカタが倒産し、民事再生手続きに入りました。予想されていたこととはいえ、国内製造業として最大規模の倒産は大きな影響を及ぼしそうです。


 これとは別に、広島のタカタグループが倒産しました。昨日明らかになったものです。タカタグループの中でもクラブタカタはクラブポエムとして続いていましたが、ついに命運が尽きました。わたくしにとってクラブタカタは「男を磨く場」でした。若い頃、先輩に連れて行っていただいたとき、錚々たる顔ぶれに圧倒されたことを思い出します。その方たちの飲み方を学び、いつの日にか自分が一人前の客としてこの店に飲みに来たいと思いました。このクラスの店ではそれなりのドレスコードが求められ、ホステスさん達との会話にもレベルが必要です。店が客を選び、客が品定めされていると感じたものです。とはいうものの、最近では多くの高級な店でもホステスさんたちのレベルが下がってきたのは気になりますが・・・。
 亡くなった先代のママは元木流小唄の先輩弟子でした。年齢を感じさせないチャーミングな女性でした。わたくしが名取になったころは小唄も隆盛で、老舗料亭で開かれる「おさらい会」には県内の大企業のトップや高級官僚だけでなく、タカタグループからホステスさん達も多く参加し、それは華やかなものでした。
2次会はクラブタカタへ流れるのが通例でした。そんなタカタが倒産しました。わたくしにとってタカタは「男を磨いて」くれた忘れ得ない社交クラブでした。一つの時代が終わった感を禁じ得ません。タカタの復活を願っています。
 注文した本
1.「立憲君主 昭和天皇 上下巻」 産経新聞出版
2.「生涯投資家 村上世彰」 文藝春秋
 村上ファンドのトップが哲学を語る
3.「満州経済人脈」 文芸社
 満州のグランドデザインを描いた人材たち
 満州には東京でさえ及ばなかった「王道楽土」と呼ぶにふさわしい文化があった。
4.「柳家さん喬 大人の落語」 講談社
 落語界きってのしゃれ者の落語論。メインは若旦那と瀬川花魁の演目「雪の瀬川」についての解説。