広島市議会議員(安芸区)

ビタミンAのはなし

 
 
 
 
 


 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 ビタミンAが不足すると夜盲症、俗に言う「鳥目」になることはよく知られています。夜盲症とは、暗くなると極端に視力が落ちることをいいます。正常なら、例えば映画館のような暗い場所でも、しばらくするとよく見えるようになります。これを「暗順応(あんじゅんのう)」といいますが、ビタミンAはこの暗順応に重要な働きをします。また、ビタミンAには皮膚や粘膜を保護する作用がありますので、ビタミンAが不足すると粘膜、とりわけ気管支粘膜が弱くなって風邪をひくやすくなります。さて、ビタミンAを多く含む食物はまずレバー、次いで卵黄です。野菜ではニンジン、ホーレン草などです。しかし、現在の日本では極端なダイエットをしない限り、ビタミンA欠乏症になることはありません。また、5月19日にも書きましたが、ビタミンAは水に溶けにくい脂溶性なので多量に摂取すると過剰症を起こす危険があります。しかしこれは必要量の数10倍を数ヶ月にわたって取った場合ですので、あまり心配はありません。

 上の絵はシム・シメールの作品です。地球や宇宙をバックにして雄大なスケールで描かれています。ほのぼのとした気分にしてくれます。