広島市議会議員(安芸区)

原油がさらに暴落

 

 先日今治市に行く途中、瀬戸内海の美しさに惹かれました。


 世界最長の吊り橋、来島海峡大橋。左方が今治市


 松山市にある国宝の石手寺山門に飾られている「大わらじ」。

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 昨日のニューヨークの原油先物市場で、原油は1バーレル36.22ドルまで下落しました。11月8日にこの欄で書いたときには60ドルを割ったことが驚きでしたが、昨日の値段は7月の最高値147ドルの4分の1です。この値段では採油の原価を割るといわれています。中東やロシアなどつい最近まで原油高を謳歌していた国々では完全にバブルがはじけてしまいました。金融危機の当初、アラブ首長国連邦アブダビ投資庁シティグループに12%もの暴利で7000億円を貸し付けたのが昔日の感があります。アラビアでは教育、医療は無料で所得税もありません。産油国では、石油が枯渇したときに備えて社会資本の整備を進めていますが、それも厳しくなりました。OPECは日量220万バーレルの減産を決めましたが、市場は全く反応しませんでした。11月初めには150万バーレルの減産を決めたばかりです。全世界の1日あたりの採油量は8000万バーレルといわれていますので、合わせて370万バーレルの減産は相当に大きなものです。それでも暴落が止まらないほで世界景気の減速が産油国をも直撃しています。原油価格が低下することによって、代替エネルギーの開発が遅れることも心配です。