広島市議会議員(安芸区)

ゴールドマン・サックスの凋落

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。昨夜、広島市の歓楽街、流川を歩きました。若い人を多く見かけましたが、おじさんたちの姿が少なく、例年の忘年会シーズンとは異なる寂しさでした。不景気の波を感じました。
 今朝の報道では、パナソニックによる三洋電機の買収価格が1株あたり130円で決定したとのことです。三洋電機の大株主であるゴールドマン・サックス(GS)は200円台後半の価格を要求していましたたが、この価格を受け入れざるを得なかったのでしょう。GSは今月16日に9−11月期決算が1999年の上場以来初の赤字になることを公表しました。投資資金の回収を急いだものです。つい最近まで他の金融グループが赤字決算に陥るなか、GSは「ひとり勝ち」と言われていただけに驚きです。
 「ジェイ・ロックフェラー」率いるGSと、「デヴィッド・ロックフェラー」率いるシティグループは長年にわたって敵対してきました。市場では、最近までGSの勝利に終わるものと思われていましたが、これで勝負の行方は分からなくなりました。。「世界の皇帝」と呼ばれるデヴィッド・ロックフェラーは現在94歳ですが、なお健在で世界中を飛び回っています。対するジェイ・ロックフェラーはデヴィッドの甥にあたります。肉親同士で世界制覇を目指して骨肉の争いをしているのです。ちなみにアメリカのポールソン財務長官はGSの会長を務めた人物です。今回のアメリカ発の金融危機も深いところで何かがうごめいている様に思えませんか?