広島市議会議員(安芸区)

忠臣蔵の決算書(2)

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。

 昨日も午後から安芸区総合福祉センターで新型コロナワクチン接種を担当しました。次回は7月7日に遠方の三原市です。

 6月1 3日に忠臣蔵の決算書(1)を書きました。今回はその続編です。

 お取り潰しとなった赤穂藩に残された資産のその後の処分はどうなったのか?

 藩士へは元禄14年分の知行米、切米、扶持米が支給されました。この年の給料が支払われたということです。1年分の合計が米17,836石、金にして13,720両、現在の価格にして約16億5千万円です。さらに藩の財産を処分した代金で退職一時金に当たる「割賦金(わっぷきん)」が支給されました。基本的には石高に応じて支給されましたが、低い禄高の家臣の困窮を考えて高禄の者ほど支給割合を減じています。内蔵助自身は割賦金を受け取りませんでした。割賦金の総額は金で5,899両、現在の価格で約7億1千万円です。1年分の給料と退職一時金の合計で19,619両が支払われました。現在の金額で23億5千万円です。1人分の平均は約780万円となり、意外に高額に思えますが、住まいを引き払って新たに生活することを考えれば十分とは言えなかったでしょう。

 元禄14年6月4日、全ての処理を終えた内蔵助は赤穂を退去しました。そのときに手元に残ったのはわずか約700両=8,400万円ほどでした。(以下は次回)。