広島市議会議員(安芸区)

女性特有のがん検診の補助が行われます

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 今朝、議会運営委員会が開かれました。この中で「女性特有のがん検診推進事業の実施について」健康福祉局から説明がありました。
 特定の年令に達した女性に対して、子宮がんと乳がん検診の無料クーポン券、検診手帳等を配り、検診率の向上を図るものです。
 対象者は平成21年6月30日に広島市に在住する以下の年令の女性(年令は4月1日時点での満年齢)です。
  子宮がん検診:20歳、25歳、30歳、35歳、40歳
  乳がん   :40歳、45歳、50歳、55歳、60歳
 今年10月からの検診ができるように準備を行います。この事業の予算は全額が国の補助で、総額約3億4500万円と試算されています。この議案は反対する理由がありませんので、今定例会の最終日、7月1日に可決される見込みです。これにより少しでも女性特有のがんが減ることを期待します。
 これに対して、男性特有のがんに対する補助がなされないのは不公平だという意見は出ていません。男性特有のがんには「前立腺がん」、「睾丸腫瘍」などがあります。「睾丸腫瘍」は無痛性ながら睾丸が腫れるので比較的早く発見できます。「前立腺がん」は排尿障害などの自覚症状が出るのはかなり進行した段階で、しかも良性の前立腺肥大症と症状は全く同じであり、受診が遅れることが多いのが現状です。しかし、「前立腺がん」は泌尿器科の専門が診察すれば触診だけで診断が可能なので、わたくしは泌尿器科医として検診の必要性を感じています。