広島市議会議員(安芸区)

自由民主党を離党しました(4)

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 今日はわたくしが自由民主党を離党した理由の4番目、郵政民営化についてです。
 
 小泉内閣によって行われた郵政の民営化は、当初の説明と異なり、地方の小規模な簡易郵便局が閉鎖されたり、郵便物の誤配や遅配などが続いています。中曽根内閣による電電公社国鉄の民営化は、サービスの向上や料金の値下げなど国民にメリットをもたらしましたが、郵政の民営化は全く国民の利益になっていません。また、ゆうちょ銀行には300兆円の預金があります。一昨年夏に起こった金融危機アメリカはすでに100兆円以上の公的資金を投入しました。一方で、原油価格の値下がりにより、中東産油国やロシアはバブルがはじけ、アメリカに金を回す余裕はありません。アメリカにとってゆうちょ銀行の300兆円は「のどから手が出る」ほど魅力的なものです。民営化によってアメリカ国債を購入することが可能となりました。すでに日本はアメリカ国債を60兆円分持っていますが、アメリカの同意なくして売ることはできず、金利だけを受け取っているのが現状です。その上でさらに、日本国民の大切な財産である300兆円が危機にさらされています。今回の自由民主党マニフェストには、郵政民営化の総括が全くなされていません。小泉改革によってアメリカ型の競争原理が導入され、若者や弱者に冷たい社会になりました。

 以上述べたように、現在の自由民主党を支援することは、医師としても地方議員としても自らの政治信条に反することになります。また、わたくしは以前から地方議員に政党は不要と考えています。とくに市町村議会議員は政党から独立して、住民と直結した政治活動を行うべきと考えています。したがって苦渋の決断ですが、愛する自由民主党を離党し、当面は無所属で政治活動を行う所存です。
 今後ともよろしくご支援のほどお願い申し上げます。
 暑さはまだ続きます。ご自愛ください。