広島市議会議員(安芸区)

「小泉チルドレン」と「小沢チルドレン」

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。爽やかな朝です。
 総選挙からもう1週間が過ぎました。わたくしが自民党を離党したことに対して、お叱りと励ましが多く寄せられました。そのどちらにも感謝しています。これからも自らの政治信条に正直でありたいと思っています。
 さて、選挙が終わって多くの新人議員が誕生しました。マスコミでは民主党の新人議員の多くを「小沢チルドレン」と呼んでいます。4年前には新人議員を「小泉チルドレン」と呼びました。どちらも尊敬の意を含んでなくて、むしろ軽く見ているような印象です。新人議員が当選するには膨大なエネルギーを必要とします。その過程で先輩議員から指導を仰ぎ、援助してもらうことは当然です。また、当選したのちも政治家としての指導者が必要です。選挙を援助してくれ、政治の手ほどきをしてくれる人物が小泉純一郎であり、小沢一郎であることを、なぜ軽く扱うのでしょうか。小選挙区で10万票を得た人物、比例区で党のために尽力した人物に対して礼を失していると思います。1年生議員は確かに頼りないかもしれません。確かに、以前チルドレンと呼ばれた議員の中には、政治家として劣っていた人物もいたでしょう。そんな議員は次の選挙で落選します。それが民主主義です。しかし、自分の1票で当選させた政治家を育てるのも選挙民の義務ではないでしょうか。かつて、「吉田学校」と呼ばれたものがありました。麻生総理の祖父、吉田 茂を校長とし、その周囲に集まった政治家たちを生徒になぞらえたものです。吉田学校には錚々たる人材が揃い、のちに池田勇人佐藤栄作田中角栄などが総理大臣になりました。吉田学校は決して今のように軽く扱われることはありませんでした。とは言え、小選挙区になって政治家が小粒になった印象を持つのはわたくしだけでしょうか。今回当選した新人議員たちが大きく育つことを祈っています。