広島市議会議員(安芸区)

子宮頸がんワクチンの無料化を

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 一気に秋の気配が漂ってきました。


 9月20日に広島国際会議場で「知っておきたい子宮がんのお話」と題して一般公開講座が開かれました。広島県臨床検査技師会が創立60周年・社団法人化20周年を記念して行ったものです。わたくしは、以前から子宮頸がんワクチンの公費助成を訴えていますので参加しましたが、医師として、議員として大変に勉強になりました。


 子宮頸がんはほぼ100%ヒト・パピローマウィルス(HPV)の感染によっておこります。HPVは性交渉によっておこります。現在、HPVワクチンが実用化され、若い女子への接種が推奨されています。HPVに感染する前、つまり性体験のないうちに接種することが理想的です。1回目の接種から1か月後と6か月後の合計3回必要ですが、1回の費用は15,000円程度です。高価なことが接種率が低い原因の一つでしょう。全国の12歳の女子全員に3回接種しても210億円と試算されています。1か月2万6,000円の子供手当てよりも、こちらのほうがはるかに効果があると思いますがいかがでしょうか。


 HPVワクチンを接種しても、検診は絶対に必要です。日本での子宮がん検診の受診率は23、3%という低さです。それに比べてアメリカは82,6%、集計されている国の平均受診率は58,8で%す。
 子宮頚がんは20歳代での発症も増えています。20歳以上は5歳ごとに受診クーポン券が配られていますのでぜひ検診を受けてください。


 わたくしは、学童期の子宮頸がんワクチンの公費助成を目指します。同時に髄膜炎に対するヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの公費助成も目指します。