広島市議会議員(安芸区)

東京電力を叩いても何の解決にもならない

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 台風一過、さわやかな日です。


 東北大震災によって福島第一原発から大量の放射能が漏れています。被害に遭われ、住む場所を追われた方々は本当に気の毒です。東京電力の責任を追及するのは当然でしょう。しかし、福島第一原発の安全性は国のお墨付きが与えられていました。今回の地震はその想定をはるかに超えるものでした。役員報酬が高いことは関係ありません。国中が東響電力を叩き、魔女狩りの様相を呈しています。事業仕訳では「スーパー堤防」は査定されました。蓮舫大臣の「何百年に一度の災害のために巨費を投ずる必要はない」との最低に多くの国民は喝采を送ったのではなかったでしょうか。


 現在、放射能の中で復旧作業にあたっているのは東電の社員です。命がけで任務にあたっているにも関わらず、叩かれ続けたら「立つ瀬がない」でしょう。彼らには何の責任もありません。むしろ励まさなければならないのではないでしょうか。被災者には救いの手を差し伸べるべきであることは当然ですが、いまこそ、国民は冷静になって復興を目指すときです。