広島市議会議員(安芸区)

救急車1回4万円なり

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 桜も散り始めました。これも季節の移ろいです。日本人は短い花の命を「もののあはれ」として慈しんできました。


 以前から救急車の安易な間違った利用が問題になっています。タクシー代わりに呼んだり、軽症でも使う「アホ患者」が後を絶ちません。
 さいたま市は税金の使われ方を市民に知ってもらうために行政コストを公表しました。広報紙の発行や税証明書の交付など106事業について人件費、減価償却費などを含めた経費を公表しています。わたくしが最も注目したのは救急車出動1回当たりのコストです。昨年度の実績では、報償費、役務費、備品購入費などを含めて4万2425円かかっています。すべて市民の税金からまかなわれます。


 本当に一刻を争うような疾患なら救急車の使用は当然です。救命救急士を始め消防署員たちは厳しい訓練を受け、高い技能と士気を誇っています。救急現場を担う医療側も犠牲的精神で任務にあたっています。それなのに「アホ患者」や泥酔して暴れる患者に接するとき、消防署員や医療側は虚しく情けなくなり、ときには怒りさえ覚えます。


 わたくしは救急車の使用は有料であるべきだと思います。それが生命のコストであり、正当な受益者負担でしょう。