広島市議会議員(安芸区)

西岡利晃対ノニト・ドネア戦

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。


 昨日行われたプロボクシング世界スーパーバンタム級王座統一戦、西岡利晃対ノニト・ドネアの一戦は期待にたがわぬ内容でした。
 西岡はWBC名誉チャンピオンであり、ドネアはWBCダイヤモンドチャンピオンとWBOチャンピオンです。ダイアモンドチャンピオンは超一級のチャンピオンに対して許される称号です。



 結果は9回1分54秒TKOでドネアの勝ちとなりました。フィリピンフラッシュと呼ばれるドネアは強烈は左フックが武器です。サウスポーの西岡はそれを防ぐために右のガードを高くとりましたが、6回に死角から放たれた左アッパーでダウンを奪われました。ドネア有利のうちに進んだ9回、西岡は勝負に出ます。ロープ際に追い詰めて、必殺の左ストレートを打とうとした、まさにその瞬間にドネアの右ストレートカウンターが西岡の顔面をとらえて2度目のダウンを奪いました。西岡が立ち上がった時にはもはや力は残ってなく、レフェリーストップとなりました。
 結果的にはドネアの一方的な勝利ですが、9回に西岡の左ストレートが当たっていればどう転んだかわかりません。実際、日本人解説者の後ろの席はフリオ・セサール・チャベスを始めとしたメキシコ人解説者が陣取っていましたが、西岡の左に期待していました。


 西岡はこの試合をもって引退しますが、彼の栄光はいささかも傷つくものではありません。西岡は歴史に残る日本人チャンピオンです。