広島市議会議員(安芸区)

東京都議選の分析〜不合理で厳しい現実

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 九州の豪雨災害が気になるところです。同様の被害を受けた広島市民として、一刻も早い復興を願っています。


 昨日、地方議員研修会に参加し、東京都議会議員選挙について興味深い数字を知りました。
 先の東京都議会議員選挙は都民ファーストの会の圧勝に終わりました。獲得議席は49です。これに対して自民党公明党の獲得議席は同じ23、共産党は19です。
 獲得した票(千未満は切り捨て)は都民ファが188万4000票、自民が126万票、共産が77万3000万票、公明が73万4000票となっています。自民は公明の1.72倍もの票を得たにも関わらず獲得議席は同じなのです。1人区で敗れたことや次点が多かったことで膨大な「死に票」が出たということです。また、共産は公明よりも約4万票多く得票しながら獲得した議席は逆に4も少なくなっています。 得票率を見ると、都民ファ33.7%、自民22.5%、共産13.8%、公明13.1%です。自民は都民ファの3分の2の66,9%を得ているのに議席数は半分以下です。いかに都民ファと公明が上手に選挙を戦ったかということを物語っています。 さらに驚かされる数字があります。自民の23議席は選挙前の57議席の40.4%です。しかし得票数を比べると4年前の2013年は163万3000票、今回が126万票です。つまり、前回の77.1%も得票していながら、議席は40.4%に減ったのです。また共産が公明よりも多い得票を得たことについて講師は、いまの若者たちには共産党アレルギーがないと分析しています。共産は(意外にも)カッコよく、弁舌さわやかな候補者が相当いたそうです。


 以上の数字は、不合理ですが選挙の厳しさを見せつけるものでした。