広島市議会議員(安芸区)

勝新太郎の思い出

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 きょうも暑い一日になりそうです。


 6月21日は勝新太郎の祥月命日です。勝さんが亡くなってもう20年になります。昨日、勝さんの追悼番組を見ました。奔放とか破天荒という言葉は勝さんのためにあると思えます。もう30年前のことですがあるパーティーで勝さんと会いました。開会して間もなく正面の裾からはにかんだ表情で出てきた時のオーラは今でも忘れられません。出てきた時の会場のどよめきはすごいものでした。パーティーが終わって主催者から勝さんをホテルに送っていくように頼まれました。同乗したのは司会を務めた長沢純さんでした。長澤さんが前に座り、勝さんとわたくしが後ろの席に座りました。ホテルまでの時間はおそらく10分間もなかったと思いますが、勝さんの独演会に長沢さんと二人で笑い転げました。勝さんは本当にチャーミングでした。長唄杵屋勝東治の次男だけあって三味線の腕も見事でした。座敷遊びも粋だったことでしょう。当然女性にもモテたはずです。スターの存在感を身をもって体験した貴重な経験でした。 勝さんと立川談志さんは近年見ることがなくなった自由奔放で破天荒な生き方を貫いた芸人でした。そこには自ら演じた部分もあったでしょうが、最後までそのアウトローな生き方を演じ続けたことに感服です。