広島市議会議員(安芸区)

違和感がある歌詞〜さよならの向こう側・天使の誘惑

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。 昨夜もビールがおいしい日でした


 わたくしは山口百恵の「さよならの向こう側」が好きでよく聴いています。作曲は宇崎竜童、作詞は阿木燿子です。しかし、最初の歌詞には首をかしげざるを得ません。それは、「何億光年 輝く星にも 寿命があると 教えてくれたのは あなたでした」の部分です。何億光年は距離を表す言葉ですが、ここでは時間を表す言葉として使われています。はるか何億光年かなたの星にも寿命があると解釈できないこともありませんが、少し違和感があります。


 黛ジュンの「天使の誘惑」は鈴木邦彦作曲、なかにし礼の作詞です。その歌詞には「幸せは オレンジ色の 雲の流れに 流れて消えた」という部分があります。「雲の流れに流れて消えた」は、一つの文に同じ言葉が繰り返され、日本語としては拙いでしょう。レコード大賞を獲得した当時は何とも感じなかったのですが、最近聴くたびに違和感を持ちます。 とはいえ、二つの曲の歌詞は超一流の作詞家によるものです。わかった上で、こんな手法を用いたのかもしれません。


 もうひとつ、これは違和感というよりも明らかな間違いという方が当たっているでしょうが、麻里圭子とリオアルマの「星影のランデブー」の歌詞です。軽やかなリズムのウキウキするようなデュエット曲です。そこにはこうあります。女性が「わたしもわからないの」と歌うとすぐに相手の男性が「Oh,I don’t know too」と答えます。否定文の中で同じくという意味ではtoo ではなく、either を使わなければ文法的に誤っています。

 まあ、あまり細かいことを言わずに曲を楽しみましょう。わたくしの好きな「粋」でなくなりますから・・・