いい顔ふやそう。沖宗正明です
27日午後、武蔵野クリーンセンターを視察しました。同センターはまず武蔵野の雑木林をイメージした外観になっています。市役所の向かい側にあるにもかかわらず、ごみ処理場のイメージはありません。隣の三鷹市との間でゴミ戦争に近い摩擦を経て、武蔵野市単独で処理場を作りました。同市は人口14万人、年間のごみ処理費用は26億円です。
海がないため最終処分場は20km離れた場所にあります。家庭ごみは有料です。法律上、家庭ごみの処理は自治体の責任となっています。武蔵野市が処理するのは燃やすごみ、燃やさないゴミ、粗大ごみ、有害ごみです。その他の資源ごみや容器包装リサイクルプラなどなどは民間委託しています。
最新の設備が完備され、廃棄物を燃やした熱でタービンを回して発電し、余った電力は売却しています。
この施設で最も印書に残ったのは、リチウム電池の事故です。私自身知らないままにリチウム電池を使っていました。リチウム電池は強く圧迫されると熱を放ち、火災の原因となります。よくテレビで間抜けな中国人がお尻のポケットに入れていたスマホが発火する映像がありますが、これもスマホのリチウム電池が圧迫されたことによるものです。処理場では一般のごみと一緒に破砕されるときに発火して火災になったことが何度かあったそうです。火災が起こるとごみ処理がストップし、市民生活に悪影響が出ます。
職員が語ったところによると、リチウム電池について環境省と経産省の温度差がある。経産省がリチウム電池が含まれている製品を積極的に広報し、さらに電池を取り出しやすくしてくれればいいのですが、と語っていたのが印象的でした。同感。スマホや掃除機、スマホ用携帯充電器、電動歯ブラシ充電式シバーなどユーザーには取り出せません。知らずに不燃ごみや廃プラごみとして出していることも多いのではないしょうか。リチウム電池は必ず有害ごみとして出さなくてはなりません。どのようなものにリチウム電池が使われているかを示しておきます。