広島市議会議員(安芸区)

アフリカ象の密猟(3)日本人がテロリストに加担している

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 最終章です。

 

 中国人や日本人が悪意もなく象牙を愛でることで密猟を促しているのは世界中が認めています。さらに密猟で得た資金がテロリストに流れ無辜の市民を殺している側面も忘れてはなりません。インターポールが2013年に行った調査によると、国際犯罪組織に流れた資金は年間で推定188億円に上っています。

 

 著者は述べています。

「直結しているのだ。

中国とアフリカが。

アフリカと日本が。

歓声と悲鳴が。

 我々が子女の卒業祝いに象牙の印鑑を買い求めるとき、アフリカでは数万党のゾウが粗末なカラシニコフ自動小銃で殺され、学生たち首が鉈で切り落とされている」と。

 

 最後にもう一つショッキングな事実を書きます。アフリカの草原で猛獣をハンティングしている画像をご覧になったことがあるでしょう。あのハンティングは許可を得て行っているのかを考えたことがありますか?実際は広大な私有地(日本の市町村レベル)で行われるハンティングツアーです。標的になる猛獣たちは養殖されているのです。アフリカ大陸には現在、野生のライオンが推定3万5000頭生息していますが、南アフリカには約6000頭のライオンが200以上の施設でハンティング用に養殖され、年間数百億円もの莫大な利益に貢献しています。業者のホームページには私有地内で射撃できる動物1頭当たりの値段が掲載されており、シマウマは1300ドル、キリンは4000ドル、雌ライオンは8000ドル、そして雄ライオンは最も高い5万5000ドルです。

 

 アフリカゾウを殺しているのは誰か?を命がけで取材した力作です。日本人としてその罪を自覚していなかったことを恥ずかしく思います。