広島市議会議員(安芸区)

殺伐とした用語が多い野球

 いい顔ふやそう。おきむね正明です。

 5月21日、カープオリックス戦を観戦しました。ホームベースから見てバックスクリーン左側の「びっくりテラス」です。バーベキューを楽しみながらの観戦でしたが、あまりにも寒すぎてビールが進みませんでした。途中から焼酎の湯割りの杯を重ねましたが、視力の悪い身にとってはバッターが遠すぎ、酔いも手伝って、全く試合の進行が見えませんでした。突然に「ワーッ」という大きな歓声が聞こえたのは試合が終わった合図でした。野球は見えませんでしたが、仲間たちとの歓談が何よりも楽しい時間でした。

 ふと思ったのですが、格闘技ではないのに野球には殺伐とした用語が多いように思います。

 たとえば、「殺」(封殺、刺殺、挟殺)、「盗」(盗塁)、「刺」(刺殺)、「死」(憤死・走塁死)、「捕」(捕球)、「犠」(犠打)、「偽」(偽投)などなど。

 アメリカから輸入されたベースボールについて、先人たちが苦心惨憺して作り出した訳語なのでしょう。とはいえ、子供のころから耳にしているので違和感はありませんが、深く考えるとすごい言葉が多いのに驚きです。

 なお、ベースボールを野球と訳したのは正岡子規と言われることも多いようですが、正しくは徳島県脇町中学校の校長であった中馬 庚(ちゅうまんかのえ)がBall Play in Field、つまり野原でする球遊びから名付けたようです。Base Ball なら塁球でもよかったと思っていましたが、野球の語訳にはこんな経緯がありました。