広島市議会議員(安芸区)

結婚70周年おめでとうございます。

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。
お屠蘇を飲んでいるうちに三が日も終わりました。
 70周年とはとんでもない数字だとお感じになったことでしょう。これはわたくしの両親の数字です。昭和24年のきょう、両親が結婚しました。父が20歳、母が18歳の時です。このことを知ったのは元旦に両親と会食したときでした。それまで両親の結婚記念日を知らなかったというのも親不孝なことですが、それ以上に70周年という数字に驚きです。50周年の金婚式までは珍しくありませんが、70周年は聞いたことがありませんでした。70周年はプラチナ婚式と名付けられています。ちなみに55周年はエメラルド婚式、60周年はダイヤモンド婚式、65周年はブルースターサファイヤ婚式、となっています。プラチナ婚式以上の記載がありません。
 これからの高齢化社会ではプラチナ婚式も珍しくなくなることでしょう。その上の75周年、80周年の呼称も考える必要がありそうです。
ともあれ、おめでとうございます。

皆様にとって来年が良い年になりますように

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。
 今年も終わろうとしています。若いころには大みそかの夕刻に都心を一人で歩きました。見知らぬ人たちが慌ただしく歩く中で「広場の孤独」を感じる時間が好きでした。最近は年末は自宅で過ごすことが多くなりましたが、今でもあの頃を思い出します。
 皆様にとって今年はどのような年でしたでしょうか?
 わたくしにとっての今年は、7月豪雨が占める割合がほとんどでした。恒例の今年の漢字が発表になる前から、わたくしにとっての漢字は「災」でした。
 自転車で走り回り、皆様の声を聴く毎日でしたが、微力でも被災者に寄り添えることに喜びを感じました。復興まで長い道のりですが、来年も精いっぱい尽力します。よろしくお願い申し上げます。
 一足早い年賀状をお届けします。皆様にとって良いお年になりますように。

 

 豪雨災害の復旧まで3年の見込み
(1)9月定例会で登壇し、?危機管理、とくに来るべき南海トラフ地震と、それに続くであろう巨大噴火への備え?インフラ、とくに橋梁の老朽化対策?公共施設の統廃合の3点について質問しました。
(2)7月豪雨災害については3年で完全復旧を目指しています。(3)安芸区内で損傷を受けた国道2号線11か所の復旧に14億円の予算が付きました。復旧は今年3月末です。中野5丁目、権現橋の再開通も同時期です。
(4)倒壊の危険性がある民間のブロック塀の撤去費用の一部(最大15万円)が補助されることになりました。
(5)東広島バイパスの海田から西条までの全線開通は平成30年代半ばとなる見込みです。
(6)市の税金を投入する議員年金復活案には反対しています。

   広島市議会議員 沖宗正明

死体検案書の正しい書き方を学びました。

いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 先ほど、広島県医師会館で行われた「死亡診断書・死体検案書の正しい書き方」を研修しました。講師は広島大学法医学教室の長尾正崇教授です。最近、死亡診断書や検案書を書く機会がほとんどなくなったので改めて学び直すつもりで出席しましたが、大変に意義深い内容でした。少し長くなりますが皆さんもいずれ書いてもらうことになりますから読んでおいてください(読んでも役に立つかどうかは不明ですが)。ちなみに歯科医師も死亡診断書は書けますが、死体検案書は書けません。


 死亡診断書とは、主治医が患者の生前に診療していた疾病に関して死亡したと認める場合に書きます。それ以外は死体検案書となります。たとえば、前立腺肥大症で診療していた患者が自宅で心臓血管障害で死亡と思われる場合は死体検案書になります。もしも患者であっても死因が明らかでない場合には24時間以内に所轄の警察署に届けなければなりません。


 死亡診断書には死亡したとき、場所、原因などの欄があります。死亡の原因は医師によって書き方に差が出ます。これには(あ)として直接死因、(い)として(あ)の原因、(う)として(い)の原因を書きます。
 たとえば、大腸がんが肝臓に転移して肝機能障害によって亡くなった場合は、直接死因は肝不全、その原因は転移性肝がん、その原因は大腸がんとなります。


 死亡の種類として、1.病気及び自然死、次に不慮の外因死として2.交通事故、3.転倒・転落、4.溺水、5.煙、火災及び火焔による障害、6窒息、7.中毒、8.その他
さらにその他の不詳の外因死として9.自殺、10.他殺、11.その他の不詳の外因があります(わたくしは1の病気及び自然死以外を書いたことがありません)。
 そして以上のどれにも該当しない死因は12.不詳の死となります。路上の死者や多くの溺死、白骨死体などはこれに該当します。死刑もこれに含まれるそうです。

 溺死、焼死、虐待死、絞殺などの外見と解剖の様々な写真が示されました。終わったあと、エレベーターで「あんな写真を見た後じゃあ、飯が食えんな」との呟きを聞きました。

 最後に興味深かった例を挙げます。
 火災現場で焼死体が2体発見されました。部屋の外のベランダが外側に膨れており、部屋で爆発があったことが予想されました。1体は男性の死体で出口のドア近くにありました。もう1体は女性で奥の部屋のベッドの上にありました。解剖したところ、男性の気管には「すす」がありました。ところが女性の気管には「すす」がありませんでした。そのうえ、上瞼の粘膜に小さい出血(溢血点)が認められました。つまり、女性は火災が起きる前に絞殺されていたことになります。法医学者と検察の見解は以下の通りです。まず男が女性を絞殺し、これを隠蔽するためにガソリンをかけて火をつけました。ところがガソリンが多すぎたために爆発を起こし、逃げ遅れてドアの前で焼死しました。結局、被疑者死亡によって不起訴となり落着です。なんともお粗末な顛末です。

 医師として、死者に礼を尽くすとともに、その死因を明らかにすることは絶対的な責務であることを痛感しました。

瀬野川の復旧工事が始まりました。

 瀬野川の復旧工事が始まりました。
 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 年の瀬も押し迫り、何かと慌ただしい心持です。瀬野川河川敷では、7月豪雨で大量に溜まった土砂の撤去工事が始まりました。多くの意方が指摘するように、瀬野川はずいぶん浅くなっています。来年の水害を防ぐためにも急がれる工事です。復興の槌音が響き始めました。
 また、7月豪雨では、安芸区内の国道2号線は11か所が損傷を受けました。その復旧のために約14億円の予算が組まれました。国道2号線も瀬野川河川敷も工事完了は来年3月末の予定です。復興の槌音が響き始めました。

優しかった長崎のドライバー。

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 12日から15日まで建設委員会で熊本市、福岡市、長崎市を視察しました。熊本市では地震からの復興を、福岡市では博多駅前広場の再整備と市内の都市再生緊急整備地域を、長崎市では三菱長崎造船所資料館でその歴史を学びました。わたくしにとって、とくに興味深かったのは地震からの復興と長崎造船所でした。それについては稿を改めます。

 3日間を通じて強く印象に残ったのは、長崎のドライバーの優しさでした。長崎は坂も多く、被爆した割には狭い道路が多くありました。広い道路でも信号機のない交差点が多いことに気づきました。
 投宿したホテルは出島から徒歩3分の場所でした。ホテル前の広い道路の交差点には信号機がなく、車だけでなくバス、市電も多く通行していました。しかし、それぞれに譲り合い、通行もスムーズでした。歩行者が横断歩道に入る前から、ドライバーは停止してくれます。わたくしが横断歩道を渡ろうと思ったとたんに、対向車線の車が止まってくれました。対向車線ですから、止まる必要のない距離であったにも関わらずです。これは広島では全く経験したことがありません。
 さらのもう一つ。長崎に滞在中、クラクションを聞いたのはわずかに1回だけでした。クラクションの音が溢れかえっているのは多くの街で経験します。それだけに長崎の静謐は心に残りました。長崎市民の優しさが偲ばれる癒しの時間でした。

 わたくしが高校1年生の時、ヒッチハイクをしました。長崎で途方に暮れていると、30歳代の男性が「ヒッチハイクなら諫早に行けばトラックがたくさん走っている」と教えてくれた上に、長崎から諫早までの切符を買ってくれました。あの男性の優しさと顔は今でも忘れられません。探偵ナイトスクープで探してもらいたいと思いますが、あまりにも雲をような話なので無理でしょう。広島に帰ったばかりですが、また長崎を訪れたい気分です。