広島市議会議員(安芸区)

偶然に同じ114兆円

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 今朝の新聞で米国の2023年度の国防費が114兆円になったことが報じられました。どこかで見た数字だと思いましたが、しばらくして日本の来年度一般会計の歳出と一致することがわかりました。どちらも過去最大の数字です。米国では歳出総額が226兆円なので、半分以上が国防費です。

  日本の防衛費は6兆8000億円で、一般会計の歳出に占める割合は約6%。まだ防衛費は少ない?それにしても「国防力の強化とはミサイルを買うことです」という岸田総理の発言には首を傾げます。

購入した本

購入した本

いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

最近、購入した本です。

1.もし南北統一したら日本の脅威か 救世主か  ワニブックス

お馴染み、コリアンレポート編集長、辺真一の著書。北朝鮮が韓国に対してあまりにも激しい非難を浴びせるのは、文在寅が軍備縮小や経済協力などの北朝鮮との約束を反故にしたことにも原因があると主張します。日本人が見えていない一面を解説しています。890円という価格に比べて非常に有意義な内容でした。

2.日本史を暴く  中央公論新社

   独自の視点を持つ磯田道史の著作。

3.2030年半導体地政学  日本経済新聞出版

  世界を席巻していた日本の半導体はどこへ行ったのか?

4.世界インフレの謎  講談社現代新書

  世界同時インフレの原因は何か?

5.その対応では会社が傾く  新潮新書

6.誰が国家を殺すのか  文春新書

  塩野七生さんの独特の鋭い分析

7.踊る菩薩  講談社

  伝説のストリッパー、一条さゆりの壮絶な人生。最後は釜が崎で生活保護を受けています。日活ロマンポルノ「一条さゆり 濡れた欲情」に出演したり、引退興行を打ったりで、当局の神経を逆なでしたことで逮捕されます。憲法学者など錚錚たる弁護団が結成されています。小沢昭一田中小実昌などのその道に詳しい層からも絶賛された女性の生き方には、胸が痛くなります。

8.プーチンの過信 誤算と勝算  草思社

  プーチンの思考回路。

9.皇位継承藤原氏

10.まいにちスペイン語  NHK

  改めて学び直します。

11.60歳からは やりたい放題  扶桑社新書

  もともとやりたい放題だったので、私にとって良き免罪符でした。

12.70歳が老化の分かれ道

  11・12ともに和田秀樹の著作。日本の高齢者医療を問い直す書。私も診療する上で、年齢と共に基準値を緩くしています。糖尿病や脂質異常症、高血圧などで高齢者に若年者と同じ基準を適用することはむしろ害になると考えています。

13.勝敗はバッテリーが8割  幻冬舎

  中日ドラゴンズのキャッチャー。落合監督の絶対の信頼を勝ち得た理由がよくわかります。

 

「結果を出せ」という訓示

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 わたくしは以前に広島県銃剣道連盟の会長を務めていたことがあります。銃剣道を学ぶのはほぼ自衛隊関係者です。そのため、自衛隊の間ではよく銃剣道大会が開かれます。わたくしは会長として、大会前の壮行会のためにしばしば海田の自衛隊第13旅団に赴きました。挨拶では、「これまでの鍛錬の成果を十二分に発揮して悔いのない戦いをしてください」という内容がほとんどだった記憶があります。

 しかし、上官の訓示は全く異なっていました。最も印象に残ったのは、連隊長クラスの上官が朝礼台に上がると、第一声が「結果を出せ。」でした。「君たちは旅団の名誉を背負って参加する。負けてはならない。」という内容の厳しいものでした。生半可な心構えではないことが伝わってきました。

 私の知人の五輪の金メダリストは「自分は、最近の選手のように、楽しんできますというような気楽なコメントはできかった」と語っていました。

 オリンピックの由来は戦争の代わりでした。現在の武道も本来のものに似て非なるスポーツです。スポーツというもの原点が生死を賭けた戦いであることを改めて感じました。

一流選手は自分の専門外の分野にコメントしない

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 サッカーワールドカップがマスコミを賑わしています。過熱という感じがします。スペインに勝った日を国民の祝日にしようなどとバカげた意見までありました。

 以前から感じていたことですが、今回のカップでますますその感を強くしたことがあります。それは一流選手は自分の専門外の分野にコメントしないということです。プロ野球やプロゴルフ、大相撲などでトップを極めた方がサッカーについてコメントしたのを聞いたことがありません。自分が努力して到達したレベルがいかに大変であったことかを分かっているからこそ、他の分野についてコメントするのが礼を失していることを理解しているのでしょう。

 臆面もなくコメントしているのは、プロ野球で一軍半レベルであった者やオリンピックに出ただけの元ビーチバレー選手などです。ただの門外漢が勝手なコメントを発しているだけにしか聞こえません。スポーツだけでなく、政治や教育、環境問題などでも、コメディアンやタレントたちがインターネットをかじった程度の知識でコメントしているのを見ると、あまりの薄っぺらさに辟易です。

 それにしても、森保監督や選手が「国民」という言葉を述べたのには違和感がありました。何はともあれ、関係者の皆様、お疲れ様でした。

あまりにも安い力士の給与

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 プロ野球選手の契約更改がマスコミを賑わしています。5億円、6億円の年俸も珍しくありません。大リーグでは複数年契約で数百億円もあります。

相撲界はどうでしょう。平成31年に18年ぶりに力士の給与が改正されました。各段の給与は以下のようになっています。前の数字は月給、()内は年俸です。

 横綱300万円(3600万円)、大関250万円(3000万円)、関脇・小結180万円(2160万円)、幕内140万円(1680万円)、十両110万円(1320万円)。ボーナスはありません。幕内優勝賞金は1000万円、三賞は200万円、懸賞金の手取りは1本につき3万円です。金星は一つにつき4万円が毎場所ごとに引退まで支給されます。その他にも勝ち越しの星数などのポイントが加算されるようです。

 幕下以下は無給ですが、年6場所ごとに手当てが支給されます。幕下16.5万円(年間99万円)、三段目11万円(同66万円)、序二段8.8万円(同52.8万円)、序ノ口7.7万円(同46.2万円)。ただし、幕下以下は食住は部屋が持ってくれます。

 国技に携わる力士たちの待遇はあまりにも悪すぎる思いがします。貴闘力YouTube八百長親方株を始めとした大相撲の内幕を暴露しています。ガチンコ力士ならではの面白い話が満載です。「貴闘力部屋」で検索してください。

 最後に、友人から聞いた話ですが、彼の知人の社長はある力士を贔屓にしていて、彼が広島に来る度に100万円の小遣いを渡すそうです。ある面でこうしたタニマチが力士の薄給を補っているのかもしれません。400億円もの現金を貯めこんでいる日本相撲協会には、もう少し力士に出してやれと言いたくなります。