いい顔、ふやそう。沖宗正明です。昨日は春一番が吹きました。わたくしはこの時期に屋外に出たときに感じる春の匂いが好きです。言葉には言い表せませんが、それまでの冬の空気とは違った匂いがあります。
ふと、思い出して唱歌の「早春賦」を聴きました。
春は名のみの風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず
氷解け去り葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日もきのうも 雪の空
今日もきのうも 雪の空
春と聞かねば知らでありしを
聞けば急かるる(せかるる) 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か
この時期の鶯の鳴き声はひどくて、とても聞かれたものではありません。それが次第に上手になってゆき、1ヶ月もすると美声を披露してくれます。そんな春の情景が伝わるような名曲です。子どもの時には意味も分からずに歌っていましたが、素晴らしい歌詞です。ちなみに作詞は吉丸一昌氏、作曲は中田 章氏です。もうすぐ虫たちも這い出してきます。生きる喜びを感じる季節がやってきました。