広島市議会議員(安芸区)

日本はWBC韓国チームと韓国マスコミを笑えるか?

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 きょうは、対イタリアとのWBC準々決勝です。私は日本チームの緊張感のなさから、予選リーグ敗退もあると予想しましたが、杞憂でした。とはいえ、相手チームのピッチャーがあまりにもレベルが低すぎました。これでは1試合10本程度のヒットは打てるでしょう。これまでとは違うレベルのイタリアのピッチャーには手を焼くでしょう。

 

 昨日、惨敗した韓国チームが帰国し、選手たちはマスコミを避けるように空港を後にしました。マスコミは彼らを国賊扱いの批判一辺倒のようです。韓国人の国民性と言ってしまえばそれまでですが、この状況を日本は笑えるでしょうか?

 

 2008年、北京五輪で敗退した時、中日のピッチャー岩瀬に対して日本のマスコミがどれほどひどい報道をしたか、それに悪ノリした国民がどんな言動をしたかを忘れることはできません。星野監督は岩瀬に対して、イニング途中でのリリーフや回またぎの登板を命じました。岩瀬の成績は0勝3敗、防御率11.57という惨憺たる成績でした。帰国した夜、岩瀬は落合監督川上憲伸が投宿していたホテルを訪ねます。すでにマスコミは岩瀬を第1級の戦犯扱いしており、憔悴しきっていたそうです。川上は落合に、「岩瀬はここから飛び降りないか心配です」と囁きます。落合は、岩瀬にゆっくり休むように言いますが、岩瀬は「いま一人になったら、何をするかわからないので、一軍に帯同したい」と訴えます。そのとき、落合と川上に会っていなければ岩瀬に何が起こったかを思うと背筋が凍ります。

 

 翌年の第2回WBCでは中日から岩瀬を始め7選手が選ばれましたが、揃って辞退しました。このときもマスコミと多くの国民が7選手と落合監督を徹底的に批判しました。

のちに落合は明かしています。当時、「オリンピックで首くくって死ね」とか、「甲子園で投げたら殺す」などの脅迫が届けられ、中日球団として警察に相談しています。落合は、北京五輪のことを見ていた選手たちが辞退するのは当然であり、選手を守るのは監督の務めだとも語っています。

 いま、その時のことを忘れて、日本中が熱に侵されています。優勝できればハッピーですが、敗退した時、北京五輪のような状況の再現がないとは言えません。日本は韓国を笑えない!!!