広島市議会議員(安芸区)

 大きく様変わりした選挙

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 統一地方選挙が今月末から始まります。ラストスパートの盛り上がりの時期です。私も4年前には告示に向けて個別訪問を繰り返していました。7~8000軒を訪問しましたが、留守も多く、中には面談拒否もあり、実際にお会いできたのは3~4割くらいであったと記憶しています。現職としての知名度があっても、この程度です。その他には、政策を訴える集会も交えていました。集会には事前のお知らせや、人集め、資料の準備など大変な労力と人手が必要です。チラシ配布も大変な作業でした。マンパワー次第です。20年以上も議員を続けると、後援会も高齢化して実働部隊の戦力が低下します。配布を専門業者に依頼することもありました。

 

 しかし、今回は全く様相が異なります。皆さんも肌で感じていることと思いますが、2週間後に告示を控えているにもかかわらず選挙が話題に上りません。候補者の動きも全く伝わってきません。これまでなら、様々な紙爆弾が郵便受けに入っているものですが、チラシすら見たことのない候補者さえいます。

 なぜこうなったのか?まず、新型コロナの影響です。もう一つ大きいのが特殊詐欺の増加です。対面での挨拶ができません。個別訪問しても、ドアを開けてくれないでしょう。電話しても、知らない番号には受話器を取らないでしょう。さらに、政策を訴えるための集会を開いても、集まってはくれないでしょう。

 

 4年前とは大きな様変わりです。インターネットによる広報活動を中心に頼らざるを得ませんが、ネット世代は必ずしも選挙に関心が高いとは言えず、なかなか浸透しません。当然、現職が今まで以上に有利になります。

 

 広島市議会議員選挙の投票率は、前々回が42.68%、前回は36.53%でした。前回の極端な低下は私自身ショックでした。投票率は元々低下傾向にあったものが、上に述べたような理由から今回は更に低下するでしょう。30%を切る可能性すらあります。皆さん、ぜひとも選挙に関心を持って、投票に出かけてください。また、新人の方は選挙期間中、しっかりマイクで政策を訴えてください。それが現職のスキを突くことにつながります。