広島市議会議員(安芸区)

天国の友人に届いたドライバーショット

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 

 新年早々にゴルフ仲間の友人が亡くなりました。初詣ができるほど回復していたのに、まさに寝耳に水の急死でした。

 その友人のゴルフ仲間が集まってラウンドしました。アウトとインのスタートホールで、彼のドライバーを使って4人がティーショットをしました。きっと友人は天国から8回のドライバーショットを見てくれたことでしょう。ボールの行方を見失ったかもしれませんが・・・・・

深い井戸の水面までの距離は?

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 わたくしは学生時代、物理が大の苦手でした。医学部を受験するとき、大阪大学神戸大学のように物理が必修であった大学は最初から諦めていました。幸いにも岡山大学は化学と生物で受験できました。それでも入学後も物理はとんでもない苦痛でした。よくも試験をパスできたものだと思います。思い出したくもありません。

 それでもたった一つ物理の法則を覚えています。それは自由落下の公式です。
Y=1/2g×t二乗。Yは落下した距離。Gは加速度=9.8。Tは時間(秒)です。これに数字を代入すると、たとえば1秒ならY=1/2×9.8×1=4.9mです。
2秒ならT=1/2×9.8×4=19.6m。3秒ならY=1/2×9.8×9=44.1mとなります。
大雑把には1/×9.8=5とすればよいでしょう。つまり井戸に石を落として1秒後に音がすれば水面まで5m、2秒なら20m、3秒なら45mです。これは今でも役立っています。
 とはいえ、わたくしの物理学の乏しい知識なので間違っていたらご指摘ください。

冬の星座

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 今年の冬は寒さが殊の外厳しいため、我が家の灯油の消費量は膨大です。
タンクに灯油を注ぐために外に出て、何気なく空を見上げました。寒々とした空気の中に星たちが輝いていました。懐かしく見つけたのが三つ星でした。
子供のころ、寒い時期に銭湯の帰りに祖母が「あれが三つ星さんじゃ」と教えてくれました。それがオリオン座の星だと知ったのは、かなり後のことでした。もう60年も前のことです。今見えている三つ星の中で、最も近い星でも689光年離れています。わたくしの人生の10倍もの時間をかけて地球に届きます。今見えているのは南北朝時代に発した光です。


 かつて呉ポートピアエストレーヤ号という船が係留されていたのをご記憶の方も多いでしょう。エストレーヤはEstrellaと書きます。スペイン語で星の意味です。わたくしの好きな歌にエストレリータ(Estrellita)があります。語尾のitaは愛称を意味します。お星さまというほどの意味です。歌詞の内容は、お星さま、私の思いを彼に伝えてください。少しは私を振り向くようにしてください。と切々と訴えます。哀しい女心を唄ったものです。

 日本にも素晴らしい唱歌があります。「冬の星座」です。今の時期にぴったりの歌詞です。

木枯らしとだえて
さゆる空より
地上に降りしく
奇(くす)しき光よ
ものみないこえる
しじまの中に
きらめき揺れつつ
星座はめぐる

ほのぼの明かりて
流るる銀河
オリオン舞い立ち
スバルはさざめく
無窮(むきゅう)をゆびさす
北斗の針と
きらめき揺れつつ
星座はめぐる

こんなものを見つけました。

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 寒い日が続きます。とはいえ、近所の山々にはうっすらと霞がたなびいていました。まるで春霞を思わせるようでした。そのせいか吹く風も何となく暖かさを感じました。春一番が吹くのも間もなくでしょう。
昼間近所を歩いていて、こんなものを見つけました。いくつかご紹介します。

 
 7月豪雨災害に被災された方のご自宅前で見つけました。
 当日は多くの方で賑わうことでしょう。竹内さん、正藤さん、ファイト!!!!


 これも近くの家の庭先で見つけました。
 円空の一刀彫仏像を思わせる微笑です。思わず手を合わせました。


 振り返ると一番高い枯れ木の枝に鳥が見えました。白い雲の左下方です。おそらく鳶でしょう。地上でも相当の風が吹いていましたので、上空はかなりの風でしょう。鳶はまさに威風堂々としてあたりを睥睨していました。「お前、何をそんなにアクセクしてるんだ」と叱られたような気がしました。その神々しさをしばらく見とれていました。暫時恍惚として我に返らずといった心境でした。

 犬も歩けば棒に当たる。いろいろなものが見えて楽しく癒される一日でした。

高齢者には「キョウイク」と「キョウヨウ」

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。
 
 寒い日が続きます。インフルエンザが猛威を振るっています。先日外来を担当しましたが、すべてA型でした。話題の新しいインフルエンザ治療薬ゾフルーザの登場はかなりの福音です。これまでの治療薬は、細胞内で増えたインフルエンザウィルスが細胞外に出ることをブロックするのに対して、ゾフルーザは細胞内でウィルスが増えることを防ぐ薬です。年齢と体重で容量は異なりますが、服用は1回で済みます。

 表題は高田文夫の著書「ご笑納ください」で紹介されている遠藤周作の言葉です。ただし「キョウイク」とは「教育」ではなく「今日行くところ」、「キョウヨウ」とは「教養」ではなく「今日の用事」です。この二つがあれば高齢者はボケないということです。遠藤さんらしい言葉です。
 もう一つ面白い言葉がありました。「セ・リーグ」と「パ・リーグ」です。
セ・リーグ」とはセクハラでの、「パ・リーグ」とはパワハラでの戦いの意味です。さすが高田文夫!!!!まぁ、どちらにも所属したくはないねぇ。

 購入した本
1.「ご笑納ください」  新潮文庫
2.「核兵器」  明幸社 
  9720円もの高額な解説書です。
3.「ドサ健ばくち地獄」 文春文庫
  阿佐田哲也の古典ともいえる作。手本引きと呼ばれるバクチでの激しい心理戦を読み返してみたくなりました。
4.「欧米に寝たきり老人はいない=自分で決める人生最後の医療」 中央公論新社
5.「日本国紀」 幻冬舎
  百田尚樹歴史観
6.「認知症の人の頭はどうなっているのか?」 光文社
7.「フランス座」(ビートたけし著) 文芸春秋社
  現在は浅草東洋座になったフランス座ビートたけしが懐かしみます。東洋座は都内で唯一の「色物」と呼ばれる大衆芸専門の寄席です。漫才、漫談、マジック、紙切り、曲芸、ものまねなど落語以外の芸を堪能できます。フランス座から、渥美清、萩本健一、東八郎榎本健一長門勇などが育っています。