広島市議会議員(安芸区)

馬の顔が長くなった理由

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 先日、テレビで「パンツを穿いた猿」と呼ばれる猿のことが放映されていました。黒い体で腰回りが白い猿です。パンツを穿いたという形容がぴったりです。黒い体に白いパンツは余計に目立ちそうです。ところが住んでいる岩山は黒と白のまだら模様になっていて、遠くから見ると背景に溶け込んでなかなか猿を見つけられないそうです。解説では岩山に溶け込むために白と黒の毛並みになったとのことでした。 

 落語の世界にも似たような話があります。先代の三遊亭金馬の得意ネタ、「三人旅」には馬子とそそっかしい客の掛け合いがあります。馬子が馬に向かって、石につまずいて蹄を傷つけることを叱ります。

馬子:「長いツラぁして分からねぇか」

客:「馬を叱るのに長いツラぁしてはないだろう。第一、長年馬を見てるが、丸顔の馬なんか見たことねぇぞ」

馬子:「丸顔の馬なんぞ、あるもんじゃねぇ。どして馬のツラはこんなに長くなったかのぅ?」

客:「後学のために教えてやらぁ。馬は深い飼い葉桶にツラを突っ込んで餌を食うだろ。だからツラがだんだん長くなったんだ」

馬子:「おまえさん、えらいこと知っとるのぉ。そんなら飼い葉桶が先にできて馬のツラぁ後からできたことになるのぉ」

 宿に泊まります。おなじみのお笑いでございます。でチョン。 

  パンツを穿いた猿も同じような感じがするのですが・・・・

カネは絶縁するための手段?

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 寒い日が続きますが、4日は立春でした。立春と聞いただけで心が軽やかになります。

 

 先日聴いた幸福学についての講演で興味深い内容がありました。カネは相手と絶縁するための手段だというのです。以下はその概要です。

 社会生活を営む上で私たちは大切な相手に対して何らかの負い目を感じています。その負い目には反対給付が伴います。具体的に言えば借りがある相手には感謝の言葉を口にする、盆暮れの贈り物をするなどです。そしてその反対給付は等価交換であってはなりません。借りよりも少し多いか、少し少ない反対給付をすべきです。等価交換であればその時点で負い目がなくなり、縁が途切れます。カネを借りた銀行はその一例です。事業を続けるには付き合いは必要ですが負債を返済した時点では対等の立場になります。

 バレンタインデーに安いチョコをもらった返しには、その何倍もの出費が必要でしょう。同じ金額程度の物を返したら恋人に逃げられます。

 イギリスのある著名な作家は20歳になった時、父親からそれまでにかかった費用を請求されました。彼はそのカネを返したときに父親と縁を切ったそうです。

 

 結論として、相手と縁を切りたければ負い目に見合うだけのカネを返せばいいということです。手切れ金はまさに典型例です。眼から鱗が落ちました。

 皆さんが、手切れ金などと無縁であることを祈っています。

天国の友人に届いたドライバーショット

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 

 新年早々にゴルフ仲間の友人が亡くなりました。初詣ができるほど回復していたのに、まさに寝耳に水の急死でした。

 その友人のゴルフ仲間が集まってラウンドしました。アウトとインのスタートホールで、彼のドライバーを使って4人がティーショットをしました。きっと友人は天国から8回のドライバーショットを見てくれたことでしょう。ボールの行方を見失ったかもしれませんが・・・・・

深い井戸の水面までの距離は?

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 わたくしは学生時代、物理が大の苦手でした。医学部を受験するとき、大阪大学神戸大学のように物理が必修であった大学は最初から諦めていました。幸いにも岡山大学は化学と生物で受験できました。それでも入学後も物理はとんでもない苦痛でした。よくも試験をパスできたものだと思います。思い出したくもありません。

 それでもたった一つ物理の法則を覚えています。それは自由落下の公式です。
Y=1/2g×t二乗。Yは落下した距離。Gは加速度=9.8。Tは時間(秒)です。これに数字を代入すると、たとえば1秒ならY=1/2×9.8×1=4.9mです。
2秒ならT=1/2×9.8×4=19.6m。3秒ならY=1/2×9.8×9=44.1mとなります。
大雑把には1/×9.8=5とすればよいでしょう。つまり井戸に石を落として1秒後に音がすれば水面まで5m、2秒なら20m、3秒なら45mです。これは今でも役立っています。
 とはいえ、わたくしの物理学の乏しい知識なので間違っていたらご指摘ください。

冬の星座

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 今年の冬は寒さが殊の外厳しいため、我が家の灯油の消費量は膨大です。
タンクに灯油を注ぐために外に出て、何気なく空を見上げました。寒々とした空気の中に星たちが輝いていました。懐かしく見つけたのが三つ星でした。
子供のころ、寒い時期に銭湯の帰りに祖母が「あれが三つ星さんじゃ」と教えてくれました。それがオリオン座の星だと知ったのは、かなり後のことでした。もう60年も前のことです。今見えている三つ星の中で、最も近い星でも689光年離れています。わたくしの人生の10倍もの時間をかけて地球に届きます。今見えているのは南北朝時代に発した光です。


 かつて呉ポートピアエストレーヤ号という船が係留されていたのをご記憶の方も多いでしょう。エストレーヤはEstrellaと書きます。スペイン語で星の意味です。わたくしの好きな歌にエストレリータ(Estrellita)があります。語尾のitaは愛称を意味します。お星さまというほどの意味です。歌詞の内容は、お星さま、私の思いを彼に伝えてください。少しは私を振り向くようにしてください。と切々と訴えます。哀しい女心を唄ったものです。

 日本にも素晴らしい唱歌があります。「冬の星座」です。今の時期にぴったりの歌詞です。

木枯らしとだえて
さゆる空より
地上に降りしく
奇(くす)しき光よ
ものみないこえる
しじまの中に
きらめき揺れつつ
星座はめぐる

ほのぼの明かりて
流るる銀河
オリオン舞い立ち
スバルはさざめく
無窮(むきゅう)をゆびさす
北斗の針と
きらめき揺れつつ
星座はめぐる