広島市議会議員(安芸区)

皇室を論じるときに憲法を持ち出すな。

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。

 小室夫妻がニューヨークでの新生活を始めることになりました。法政大学元学長の田中優子や三浦瑠麗などが臆面もなく今回の騒動について憲法違反を言い立てています。三浦瑠麗に至っては、ダメなら離縁すればいいなどと言い放っています。田中優子は「正義の戦争よりも不正義の平和がいい」など訳の分からないことを述べたこともあります。よほど日本が嫌いなのでしょう。

 憲法24条に、「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立する」と書かれていることを盾に、小室夫妻の結婚に異を唱えることが憲法違反になるとの論です。

 皇室について論じるとき憲法を持ち出すこと自体が間違いです。たかだか70年の歴史しかない憲法が、世界で唯一の万世一系天皇家を御する根拠はあり得ません。皇室は憲法を超越した存在です。

 文藝春秋12月号で保坂正康が指摘したように、今回の小室さん騒動は国民の失望であり、悲しみです。「令和の皇室重大事件」とも断じています。今回の眞子さんの行動が皇室崩壊の蟻の一穴にならなければよいと危惧しています。

18歳以下に一律10万円支給に反対

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 各地で紅葉のニュースが見られる頃となりました。相当に混雑しているようですが、多くの方が外出の機会を待ち望んでいたのでしょう。

 

 生活困窮者や子どもへの支援策が報道を賑わしています。私は支援策は困窮者に限るべきだと考えています。公明党は18歳以下の子どもに一律10万円の支給を訴えていますが、余裕のある家庭に支給する意味を見出せません。子どもを分断すべきでないとの主張ですが、所得制限を設けても分断にはならないでしょう。未来に向けての支援との論もありますが、国債を発行しての一律の支給は未来の若者たちへ負担を負わせることになります。この問題に関しては高市早苗さんが、自民党公明党の公約は明らかに違うと言い切りました。賛同!!

 

 また、マイナンバーカードの所有者に3万円分のポイントを与える策も言われていますが、マイナンバーカードを普及させるために餌を与えるなど論外。国民が持っていることにメリットを感じれば自然に普及します。現状では持つ意味が小さいと考える国民が多いだけに過ぎません。私は持っていますが。

 

  総論として、私は政策としての現金給付には反対です。現金よりもサービスを充実させるべきだと考えています。現金では一時的な効果しかありませんが、保育や教育、医療、福祉などのサービスを充実させれば効果が続き、将来への不安も軽くなります。

最近購入した本。アフリカをとの連携を進めよ。

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 10月も半ばだというのに日中は暑さが和らぎません。子供のころ、秋祭りの季節は肌寒かったものです。涼しさを少し強めたような、この時季の寒さが好きでした。

 

 秋の夜長の徒然を紛らそうと新しく本を購入しました。

1.アフリカを見る アフリカから見る(ちくま新書

2.日本人のためのアフリカ入門(ちくま新書

  両書とも、「資源大国アフリカ」を書いた白戸圭一の作。これまで抱いていたアフリカのイメージは全く実態とは異なっていました。暗黒大陸?未開?文化程度が低い?中国が嫌われている?すべて誤りであったことが良く分かりました。アフリカとの連携なくして日本の未来はない。

3.消えた帝国(芙蓉書房出版)

  国際連盟がいとも簡単に機能不全に陥ったのは何故か?米大統領ウィルソンの挫折。

4.もうだまされない 新型コロナの大誤解(幻冬舎

  わたくし自身、いまの日本人はコロナを恐れすぎているように感じます。飛沫が飛んで来ない状況でのマスクは不要です。換気が十分であれば恐れる必要なし。

5.広島藩の志士(南々社)

  討幕の主役は広島藩だった。薩長芸による討幕秘史。

6.在外邦人の保護・救出(東信社)

  日本は切迫した有事で邦人を救出できるのか?アフガンでの無様な様子を見ると心配になります。木村太郎さんは、自らの体験から外務省に期待するなと断言しています。

7.歎異抄をひらく(1万年堂出版)

  親鸞聖人の教え。もっと早くに読むべきだった。

8.いまこそ税と社会保障の話をしよう(東洋経済社)

  アベノミクスに取り残された人たちをどうするか?少々左寄りの論調でしたが、納得できることも多くありました。

9.ヒトラー演説(中公新書

  ドイツ国民がヒトラーの演説に魅了されたのは何故か?

10.国家の危機と首相の決断(角川SSC新書)

  東日本大震災、山一・拓銀破綻、地下鉄サリン事件・・・。リーダーたちはいかに決断したか?

11.秩禄処分 明治維新武家の解体(学術文庫)

  維新政府の苦渋の決断。下級武士であったからこそできた大改革。

12.「殉愛」(幻冬舎

  百田尚樹の著書。在日二世であった、やしきたかじんが出自を隠したのは何故か?先日読んだ「僕たちのヒーローはみんな在日だった」(朴一著)は非常に興味深いものでした。にしきのあきらが語っているように、紅白歌合戦は在日が4割を占めていたこともありました。この書に紹介されていた書です。

13.「殉愛」の真実(宝島社)

百田尚樹の著書への反論。

14.霞が関のリアル(岩波新書

  若き官僚たちの実態

 

15.こどもホスピスの奇跡 短い人生の最後をつくる(新潮社)は入手できませんでした。

 

子供のころ国鉄の一等車に乗せてもらったこと

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 岸田新総理の所信表明演説をラジオで聞きました。初めての所信表明なので様々な評価があるでしょうが、総花的であり、わたくしには少々物足りない印象でした。評価は総選挙でなされるでしょう。

 

 最近、新幹線での移動はグリーン車を利用することが多くなりましたが、50年前、わたくしが学生の頃には一般の二等車に対して高級な一等車にはほとんど乗客がいなかった印象です。一等車がグリーン車と名前が変わったのは昭和50年頃だったと思います。新幹線が広島まで延伸されてしばらく後の話しです。

 

 一等車について、忘れられない思い出があります。小学生の頃、わたくしは今では廃線となった宇品線沿線の丹那駅近くに住んでいました。当時の国鉄宇品線の駅は始発の宇品から丹那、下大河、上大河、南段原、大洲、広島であったと記憶しています。

 宇品から帰宅するときのことです。父が一等車に乗せてくれました。一日にわずかですが、宇品から山口県の柳井への列車があり、これに一等車が連結されていました。ほかに乗客はなく、シートに被せられた白いシーツが眩しかった思い出があります。宇品から丹那まで、わずかに一駅の旅でしたが、子供心に素晴らしく贅沢に思えました。当時の国鉄料金は宇品から丹那まで大人10円、子供は半額の5円でした。今と違って一等料金は二等の2倍だったので、わたくしは10円でした。子供にとって偉大な父に乗せてもらった一等車の白いシーツは忘れられません。

キリギリスの鳴き声がなかった夏

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 きょう、熊野町の新型コロナワクチン接種の問診に行きました。医師はわたくし一人で、250人を担当しました。同じ内容の質問を繰り返し、その上、救急対応も一人で行ったので、かなりきつい仕事でした。

 昼休みに近所の草叢を散策しました。以前ならきっとキリギリスが鳴いていたと思える場所です。子供の頃、ランニングシャツに麦わら帽子(口の悪い奴はカンナ屑帽子と呼んでいました)を被ってキリギリスを採りに行ったことを思い出しました。わたくしの夏休みはキリギリスとともにありました。

 ここ数年、わたくしの近所でも数年前からキリギリスの鳴き声を聞くことがなくなりました。どこへ行ったのでしょうか?

 そろそろエンマコウロギがコロコロと鳴き始める季節ですが、こちらも期待できないようです。地球の環境が大きく変わっていることを感じます。

 ふと、見ると葉っぱが色づいていました。秋も深まりました。もうすぐ祭りです。日本人として、実りの秋を寿ぎたいものです。