広島市議会議員(安芸区)

胃カメラにもAIが

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 昨日、1年ぶりに胃カメラを受けました。慢性胃炎を持っているので毎年受けています。

 今回は驚きました。なんと、検査にAIが導入されていました(医師として知らなかったのは恥ずかしいことかもしれませんが)。膨大なデータから学んだAIを参考にすることは誤診率を低下させるでしょう。

 モニターを背にしていたので私には見えませんでしたが、後の説明では、AIが異常と判断した部位がモニター上に数ミリ程度の小さな□印で表示されます。ただし表示は出たり消えたりを繰り返すそうです。隆起病変や潰瘍のような明らかな異常なら消えることはないでしょうが、担当医師にとっては参考になるでしょう。とはいうものの、最終判断は医師が行うことは当然です。

 医学の進歩には眼を見張るばかりです。

久ぶりに聞いた言葉=「勉強します」

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 昨年末、行きつけのブティックの歳末セールを覗きました。セーターとパンツを買って、支払いをしようとしたときのことです。店長から「いつも買って頂いているので勉強します」との言葉。一瞬、意味が分かりませんでしたが、すぐさま勉強とは値引きのことだということを思い出しました。

 国語辞典を引くと、勉強とは商品を安く売ることとあるので標準語です。私が若いころにはよく耳にしていましたが、ここ20~30年以上聞かなかった言葉です。消費税導入の影響があるのでしょうか?

 本来は、客の方から値引きを求めるときに「勉強しなさいよ」といった使い方だったと記憶しています。今回は売る側から言われたことで戸惑いがありましたが、安く買えたことについ嬉しくなりました。

 売る側と買う側の心が通じ合うような気がする、いい言葉です。

外国語を学ぶ意味

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 最近のAIの進化で、外国語の翻訳機やアプリが持て囃されています。それはそれで便利にはなるでしょうが、外国語を学ぶモチベーションが低下することでしょう。外国語を学ぶことは、その国の歴史や文化、伝統、国民性など多くのことを知ることです。私がスペイン語を学び始めて約30年になりますが、スペインだけでなく、メキシコを始めとして中南米の国について多くのことを学びました。スペインやカリブ海諸国に旅した時も一層楽しいものとなりました。今でも週に何回かは学び直していますが、新しい発見があります。翻訳機やアプリでは、こうした喜びを得られません。

 

 同様に、電卓を使えば計算能力は衰える一方です。円周率を3.14でなく、3と教えることで算数嫌いを減らそうなど、文科省の愚策です。算盤の素晴らしさは世界に誇るべき日本の文化です。私の父は大阪の経理学校の卒業でしたが、計算すると時、右手の指だけ動かして暗算していました。右脳の中に算盤がイメージされていたのでしょう。「スズメ百まで踊りを忘れず」を具現していました。

 

 

「的を得る」と「喧々諤々(けんけんがくがく)」の誤り

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 先日、宮根誠司が自らメインキャスターを務める番組で「的を得ている」とコメントしました。メインキャスターでもまだこんな過ちを犯します。正しくは「的を射る」です。似たような意味での「当を得る」と混同しているのでしょう。

 

 同様の混同に「喧々諤々」があります。これは激しく議論するという意味の「侃々諤々(かんかんがくがく)」と騒がしい様子を意味する「喧々囂々(けんけんごうごう)」を混同したものです。気を付けたいものです。私自身、言葉にはできていましたが、書けませんでした。これを機に、二つの言葉を正確に書けるようにします

韓国の若者たちの中国嫌悪

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 韓国の若い世代には日本への親近感が強くなっています。それ以上に顕著なのは中国に対する拒否感です。20~30代を対象にした世論調査では、中国に好感を持てないとした回答は91%にも上り、北朝鮮の88%を上回っています。2023年時点で中国に留学している韓国人は2017年の5分の1に急減しています。キムチや韓国の伝統衣装も自国が起源だと中国が主張し始めたことも拍車をかけているようです(歴史を捏造される痛みをやっと理解したのでしょうか)。親中であった文前政権への若者たちの反発も尹現大統領を当選させた一因でしょう。

 

 とはいえ、人口に占める若年層の割合が上の世代と比べてあまりにも低く、声が届きにくいことも確かです。2022年の韓国の合計特殊出生率はわずかに0.78です(日本は1.28)。世界でも類を見ないほどの急激な少子化が進んでいます。2023年の60歳以上の有権者は18~39歳を上回っています。与党も野党も若年層をターゲットにするのは当然で、どちらも若い人材をトップに据えましたが、短時間でクビをすげ変えました。彼らにしてみれば、「もう騙されないぞ」という心境でしょう。