広島市議会議員(安芸区)

(医学ひとくちメモ1)熱い湯に浸かっても鳥肌が立つのはなぜ?

okimune2008-01-22

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 寒い日が続きます。この時期には入浴が何より楽しみです。ところで、この時期に熱い湯に浸かったときに鳥肌が立つのはなぜでしょうか?ヒトの皮膚には熱さ・冷たさ・痛み・圧力を感じる点が分布しており、それぞれ温点・冷点・痛点・圧点と呼ばれます。このうち最も多いのは冷点です。浴槽に浸かって全身の皮膚が刺激されると、最初に最も多い冷点の刺激が優位になり、冷たさを感じて鳥肌が立つのです。しかし、次第に本来の刺激である熱さを感じて鳥肌は消えてゆきます。このときの感覚は体が癒され、一日の疲れが取れるような心地よさです。最近、温泉ファンが増えています。温泉に入ると湯冷めしないと言われます。確かに温泉に入ると当分体がポカポカします。温泉の成分が毛穴をふさいで発汗が抑えられ、結果として湯冷めしないのです。わたくしもゴルフをしますが、夏場には日焼け止めクリームを塗ります。日焼け止めクリームは温泉と同じく毛穴をふさぎ、発汗が抑えられ、体温を下げることができなくなります。熱中症のリスクが高まりますので、しっかり水分を取ることが必要になります。写真は昨年10月30日広島国際学院創立80周年記念パーティーで、「バカの壁」の著者の養老 猛先生と懇談したときのものです。先生は解剖学の医師ですが、冷静な分析能力には感服しました。