広島市議会議員(安芸区)

年度末の道路工事は悪いことばかりではありません

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 毎年3月になると道路工事が増えるとよく言われます。マスコミでも年度末の予算執行には批判が多いようです。わたくしの知人も「予算を残した職員には報奨金を出せば無駄な出費がなくなる」と語っていました。しかし、実際には悪いことばかりではないのです。例えば、一般道路整備費に1億円の当初予算があるとします。このうち、9千万円分の道路整備が完了していて、年度末に1千万円の予算が残っているとします。用地の買収交渉などが進まず、予定していた道路の整備ができないときには次の優先順位の道路整備に着手します。同じ項目の中での予算の流用が認められているのです(道路予算を公園整備など他の項目への流用は禁じられています)。ですから、1千万円の道路予算を残したままで翌年度に繰り越すということは道路整備が遅れるということになります。近年では公園の整備は1年間に2−3ケ所です(わたくしが初当選した平成7年当時は7−8ケ所程度は整備されていました)。3ケ所の公園整備予算がありながら2ケ所で終わって1ケ所分の予算を余らせるということは、市民の財産である公園整備が遅れるということになり市民生活に影響が出ます。年度末の予算執行にはこんな一面もあるのです。仕事をしなくても済むという点では、予算を使うより残すほうがはるかに楽です。予算を残した職員に報奨金を出すことが認められたら、職員は仕事をしなくなる可能性が高くなります。年度末に予算を使い切るために多量の文房具を買ったり、道路特定財源でカラオケセットを買ったり、社会保険庁が国民から預かった保険料で職員の保養所を作ったりすることは言語道断です。そして、予算の使い方が正しいかどうかを、われわれ議員が常任委員会や決算特別委員会などで厳しくチェックしています。

(今日の出来事)
(1)1683年 「八百屋お七」の火あぶりの刑執行。前年の12月28日江戸の大火を起こした放火の罪でした。火事を起こせば小姓の吉佐に会えると考えた女心が哀れです。
(2)1973年 米軍がベトナムからの撤退完了。20年にわたったアメリカの軍事介入が終結した日です。旧大統領官邸には当時の様子が保全されています。現在のベトナムは活気あふれる国です。日本からのODAに深く感謝する親日的な国です。ベトナムの写真を少しご紹介します。


 元大統領官邸から見たホーチミンの街。


 元大統領官邸の裏庭。ここから大統領一家はヘリコプターで脱出しました。


 約600年前に日本人が造った橋。現在でも「日本橋」と呼ばれて親しまれています(古都ホイアン)。


 あまりに素敵な笑顔に思わずシャッターを切りました(古都ホイアン)。