広島市議会議員(安芸区)

173万円の自転車・中野浩一・広島市の競輪事業

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。今夜から冷え込みが厳しくなるそうです。
今日は午前中だけで3人のインフルエンザ患者が来院しました。風邪のシーズンではいつものことですが、数人の風邪やインフルエンザ患者を診察すると、のどが痛くなります。咽頭粘膜にウイルスが張り付いているのでしょう。感染力は相当なものだということを改めて感じます。うがい・手洗いをしっかりやりましょう。
 さて、面白いニュースを見ました。なんと1台173万円の自転車が発売されたそうです。製造はスーパーカーで有名なイタリアの自動車メーカー、フェラーリです。ハンドルだけで10万円だそうです。女性でも片手で軽々と持ち上げられます。しかし、どんな人がこれを買うのでしょうか。競輪や自転車競技の選手でしょうか。
 ユーロッパでは自転車競技が非常に盛んです。毎年アルプスを中心に行われる、「ツールド・フランス」は全ヨーロッパの注目を集めます。優勝者には「マイヨ・ジョーヌ」と呼ばれる黄色いTシャツが贈られます。ヨーロッパで最も有名な日本のスポーツ選手はイチローでも山下泰裕でもありません。それは競輪の中野浩一です。彼は世界自転車選手権のスプリント部門で不滅の10連覇を成し遂げました。途中、転倒などのアクシデントで何度か連覇が途切れそうになりましたが、まさに不屈の精神力で10連覇を達成しました。彼の戦績をつづった番組を見ましたが、競輪は格闘技だということがよく分かりました。彼の引退記者会見で「初めて世界選手権に優勝したときは、競輪専門の記者が数人集まっただけだったが、今日はこれだけの方々が集まってくださったことがうれしい。」と語った爽やかな顔が忘れられません。それまでは競馬と比べてマイナーで暗いイメージの競輪に市民権を与えたことは彼の功績です。ちなみに最終廻のバックストレッチからゴールまで最後の力を振り絞ってペダルを踏むことを競輪用語で「もがき」と言うそうです。まさに言い得て妙な表現です。わたくしは経済環境委員のときには、何度か宇品の競輪場に勉強に行きましたが、毎回目の前で行われる自転車レースの激しさ、駆け引きの見事さには感動したものです。
 広島市の今年度の「競輪事業特別会計」の予算は約208億円です。終始は毎年トントンです。わたくしは競輪事業はもはや使命を終えたと考えており、廃止すべきだと考えていますが、それに伴う人員整理などの問題があり、なかなか前に進まないのが現状です。競輪事業に対する皆様のご意見を下の「コメントを書く」の欄にお寄せくだされば幸いです。