広島市議会議員(安芸区)

広島県通訳ボランティア研修に参加しました。

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。東日本大震災から7年が経ちました。いまなお、避難所で不自由な生活を送っている方、心身の後遺症に悩んでいる方など、その傷はまだまだ癒されていません。その一方で、福島産の食品に抵抗があると答える人が相当あります。福島産水産物の輸入を禁止している韓国と同じです。日本人の「絆」とは、この程度の口先ばかりのものなのでしょうか。


 昨日、サテライトキャンパスひろしま(元広島県民文化センター)で開かれた第1回広島県通訳ボランティア登録研修に参加しました。これは、メキシコチームが2020年東京オリンピックに備えて広島県で事前合宿をすることを受けてものです。合宿は2018年から毎年行われます。2020年には合宿を終えると東京へ直行します。広島市では、サッカー、テニス、シンクロナイズドスイミング、体操、ボクシングのチームが合宿します。県内の各自治体に分かれて26競技のチームが合宿をします。研修は県内3か所で行われ、昨日は第1回目です。


 このボランティアは、スペイン語または英語の補助通訳としてメキシコ選手やスタッフの手伝いをする役割です。練習施設や宿泊施設、学校訪問や市民交流会、レセプションなどの各種交流事業でのコミュニケーションサポートを行います。わたくしは、スペイン語の通訳として登録しました。昨日の研修には約100名の参加があったそうです。わたくしの前の席には80歳を超えた方が二人参加されていました。その一人は、1985年のメキシコ大地震の被災者を励ますために、メキシコの人たちとメールを交換し続けているそうです。ご立派な姿に感動です。概要の説明を受けた後、和文西訳、西文和訳、和文英訳、英文和訳の書き取りテストがありました。選手をホテルに迎える場面を想定した簡単な5〜6つのセンテンスからなる二つの文でした。わたくしにとってはかなり高度なものだったので、終わった時にはグッタリでした。参加された皆さんも、語学レベルだけでなく、日程や時間帯、派遣される場所などについて、ほぼ同様に不安を訴えていました。


 最後に県の担当者から注意されたことが印象に残りました。絶対に写撮影真は控えるということです。ネットで流出すれば、メキシコチームに迷惑が及ぶ危険があるからです。また、写真にマツダの車が写っていたら、メキシコオリンピック委員会や国際オリンピック委員会からのクレームや損害賠償に発展する危険性も指摘されました。たとえば、アサヒビールはビールメーカー唯一の最高水準のゴールドパートナーに指定されています。ですから東京オリンピックではキリンビールが写っている写真はNGです。これには驚きました。わたくしの拙いスペイン語がお役に立てれば幸いです。