広島市議会議員(安芸区)

遠藤周作とキリスト教

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。


 長崎市の外海(そとみ)地区は最近合併により長崎市編入されました。平成12年ここに遠藤周作文学館が開かれました。平成8年、73歳で死去した遠藤周作は平成7年に文化勲章を受章しています。12歳でキリスト教の洗礼を受けています。彼の真髄は純文学です。戦時下の生体実験を描いた「海と毒草」やキリシタン弾圧を描いた「沈黙」などの衝撃作を世に出しています。わたくしは、学生時代に「狐狸庵閑話(こりあんかんわ)」などのエッセイをよく読みました。「狐狸庵閑話」は関西弁の「こりゃあかんわ」から取ったものです。ユーモアとエスプリが効いた楽しいエッセイでした。いつも、純文学の遠藤周作と狐狸庵先生のギャップに戸惑ったものです。


 遠藤周作文学館は、彼の生い立ちから亡くなるまでの貴重な資料が数多く展示されています。黒髪多き青年時代の写真やダンス姿もあり、新しい面を発見できます。


 「沈黙」を改めて読み返しましたが、素晴らしい作品でした。彼のクリスチャンとしての生き様がほとばしるような作品です。

 
 遠藤周作文学館は周防灘に面しています。

 


 
 遠藤周作の碑文。「人間がこんなに哀しいのに 主よ、海があまりに碧いのです」

 

 今日購入した本
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2.伊藤博文直話  
3.伝える力  池上 彰 いまトレンドの著者です。
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6.武市半平太伝  松岡 司  土佐藩士の伝記です。
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11.自分の始末  曽野綾子 キリスト教徒で冷静な分析をします。
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 しっかり勉強します。