広島市議会議員(安芸区)

わたくしがTPPに反対する理由(3)

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 朝夕は肌寒くなりました。ひんやりとした空気に季節の移ろいを感じます。


 今日は、TTPに反対する理由として、食の安全について書きます。
 日本ではアメリカ産牛肉については2003年12月から輸入を禁止していました。牛海綿状脳症(BSE)問題のためです。2005年12月からは条件付きで解除しました。その条件は、
(1)月齢20か月以下の牛であること
(2)脳や脊髄などの危険部位を除去していること
(3)輸出国の政府が輸出証明書を発行していることです。
 アメリカはBSE検査については、月齢36か月以上の牛を対症にすればよいとしています。この条件の履行を日本に迫るでしょう。


 遺伝子組み換え食品も同様です。日本はすでに遺伝子組み換え食品を輸入しています。しかし、遺伝子組み換え作物の栽培には厳しい規制が加えられています。遺伝子組み換え作物の多くは一代限りであり、毎年種子を購入しなければなりません。農家の生命線を種子会社に握られてしまいます。アメリカのバイオ科学メーカー「モンサント」という会社は、遺伝子組み換え種子の世界シェアの90%を占めています。さらに、モンサントが開発した除草剤の「ラウンド・アップ」の健康被害や環境汚染も問題になりつつあります。日本でもモンサントと業務提携している会社もありますが・・・・・。すでに、ブラジルでは大豆の75%が遺伝子組み換えとなっています。こんな事態にイギリスのチャールズ皇太子は「遺伝子組み換え作物は道義上の問題がある。世界各地で導入が進んでいるが、一度立ち止まって見直す必要があるだろう」との声明を発しました。石油が戦略物資に地位を失った今、穀物をはじめとした食料こそ戦略物資になりました。


 日本の食糧率は40%です。十分に市場を開放していることを意味します。TPPによって日本の食の安全は脅かされます。