広島市議会議員(安芸区)

広島刑務所の視察

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。

 6月13日、広島刑務所を視察しました。最近中国人受刑者が脱走したこともあって、新所長みずから説明と案内をしてくれました。
 広島刑務所は明治2年に舟入村(現中区河原町)に徒罪場として設置されました。明治21年には現在の場所に広島県監獄として移設されました。大正11年には制度改正で広島刑務所と改称されています。
 昭和20年の原爆で建物は全壊し、職員8人と被収容者15人が死亡しています。平成10年からは外国人受刑者も収容しています。収容定員は1,476人で、これは日本で4番目の規模です。犯罪傾向が進んでいる刑期が8年未満の26歳以上の受刑者を収容しています。最高齢は90歳とのことです。また、職員定数は285人です。


 受刑者の一日は
6時40分起床
7時朝食
7時50分から12時まで作業
20分の昼食休憩を挟んで12時20分から16時30分まで作業
17時05分夕食
21時就寝となっています。

 入浴は夏は週3回、冬は週2回です。日曜日は作業はありません。また、収容スペースにはエアコンはありません。
衣食住は無料です。医療費も無料です。広島刑務所内には透析室があり、現在2人の受刑者が透析を受けています。覚せい剤の影響で歯の健康状態は非常に悪い受刑者が多いようです。所内で治療できない疾患については転院させて治療します。昨年は5人を他の施設に入院させ、その医療費に約1000万円かかったそうです。


 受刑者の中には作業場に行くことを拒否するものもおり、いわゆる「一筋縄ではゆかない」受刑者には悩まされるようです。
一般社会の常識が通用しない受刑者も多く、暴れたり、刑務官に暴力をふるう者もいます。そんな状況下でも刑務官の士気は高く、動作はきびきびしています。


 不景気のため、刑務所への仕事の依頼が少なくなっています。かつては刑務所の特産品であった家具類も中国や東南アジアからの安価な製品にシェアを奪われています。
 

 刑務所への投書の中には、中国人受刑者が脱走したのは家族に会いたくなるほど厳しくしたことが原因ではないかと非難するものもありました。刑務所がそんなに居心地がいい場所であるはずがありません。こんな無理解による投書が来るほど一般社会の刑務所に対する理解の程度が低いのも事実です。


 所長は、脱走事件について真摯な反省を述べていました。「臭いものに蓋をする」ことのない包み隠さない姿勢には感動を覚えました。
こんな新所長の元で、広島刑務所の改革が確実に進むでしょう。
 わたくしにとって初めての刑務所視察でしたが、刑務所は社会の縮図という一面もあり、政治家として有意義な時間でした。

注文した本
1.阪神タイガース事件の真相  産経新聞出版
2.天才たちのプロ野球  講談社
3.遺稿  講談社
 立川談志の本です
4.国を滅ぼす本当の敵は誰なのか  徳間書店