広島市議会議員(安芸区)

ユダヤ人から運賃まで取ったナチスドイツ

 

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。

 

 BS放送でダークサイドミステリーを見ました。ナチスの黄金列車についての番組です。ナチス終戦直前に4700億円もの財宝を積んだ列車を走らせましたが、その行方が分からなくなっています。その黄金列車を追った番組です。トンネルを爆破することによって列車を埋めたとされる場所を調査した結果、列車が埋まっていることを証明できなかったという何とも肩透かしな内容でした。徳川の埋蔵金の話に似ています。

 番組の中で、ナチスユダヤ人を強制収容所に移送するとき、運賃を徴収していたことが紹介されていました。財産を没収された上に強制収容所の移され、さらに運賃まで取られるとは。当時のユダヤ人の心理を分析した方の解説では、ユダヤ人たちは様々な迫害を受けても、これに服従しておけばそれ以上の迫害を受けないと考えていたようです。つらいことはこれで終わるだろうということです。しかし、次々と行われる迫害に次第に慣れて行くという怖い内容でした。

 ナチスの大衆心理操作は天才的でした。国民もユダヤ人もいつの間にかうまく操られました。当時のヒトラーの圧倒的な支持はそれを物語っています。ナチスの正式名はドイツ社会主義労働者党です。つまり、労働者の味方です。わたくしは、ヒトラーは労働者に対して素晴らしい政策を進めたと評価しています。たとえば、生理休暇の導入、労働者が年1回海外旅行をするための大型客船の建造、大衆車フォルクワーゲンの製造などです。ただし、評価できるのはポーランド侵攻までです。それ以降のヒトラーは重症の麻薬中毒患者であり、正常な判断力を失っています。

 

購入した本

  1. 論語と算盤 角川ソフィア文庫
  2. 渋沢栄一の哲学
  3. 政令 講談社現代新書
  4. 応仁の乱 中公新書
  5. 観応の擾乱(かんのうのじょうらん) 中公新書
  6. 広島の経済  南々社
  7. 地球一やさしい宇宙の話 小学館

 2・3・4は室町時代を理解するために読むべきだとの論調を聞いて購入しました。いま、観応の擾乱を読んでいます。室町幕府の内紛を描いたものですが、足利尊氏と直義兄弟だけでなく、南北朝や大名を巻き込んでの権力闘争は現代政治よりもはるかも興味深いものです。 

 また、6は物理学に無知なわたくしでも楽しく読めました。宇宙誕生から138億年とか、太陽の120億倍の質量を持つブラックホールなど、桁違いの数字に驚きです。