広島市議会議員(安芸区)

広島市の生活保護不正受給

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。


 今日の一般質問に対する答弁で興味深いものがありました。広島市における生活保護の不正受給についての答弁でした。平成23年度の不正受給件数は663件で、不正受給額は約1億7,677万円。生活保護費総額429億3,013万円の0.4%となっています。平成22年度と比較すると、件数で160件増加していますが、金額は1,568万円少なくなっています。


 不正受給の内容は、働いて得た収入を申告しないか少なく申告していたものが約8割を占めています。老齢年金などの受給を申告していなかったものが約1割となっています。


 不正を防止するためには生活保護受給世帯の収入や資産を正確に把握する必要があります。収入と課税資料が一致するかの課税調査は毎年1回行っています。また、不正を疑わせる情報提供があった時には雇用主や金融機関を対象とした調査を行います。しかし、金融機関や雇用主への問い合わせは本人の承諾を必要とするなど、限界があります。政令指定都市として、回答義務や金融機関の本店への一括紹介などが可能となるように国へ要望しています。
 ケースワーカーの人数などにも限りがあり、多くの問題を含んでいます。不正に関する情報があれば、通報することは市民の義務でもあるでしょう。それは決して密告ではなく、不正をただして税金を正しく使うための正義の行動です。

 注文した本
1.テレビ屋の告白 文藝春秋
 関口宏が生放送時代のスター千一夜からサンダーモーニングまでの秘話を語ります。
2.政治の修羅場  文春新書
 鈴木宗男が政界40年を明かします。
3.日本の原爆  新潮社
 第2次大戦末期、日本も原爆製造を試みていました。