広島市議会議員(安芸区)

さすが?朝日新聞

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 やっと朝夕涼しくなってきました。もう間もなく秋の虫たちが心地よい鳴き声を聞かせてくれるでしょう。


 今朝の日本経済新聞生活保護費が10年間で7割増という記事が出ていました。今年度、主要21都市では予算総額(一般会計)の1割を超えています。広島市生活保護費は464億円で7.9%です。大阪市では2,970億円で予算の17.8%にも上っています。2010年度の不正受給額は130億円です。
 また、産経新聞には大阪府枚方市の元看護助手が不正に保護費を受給していた事件で、不正に加担した夫も詐欺と有印私文書偽造・同行使容疑で書類送検されることが報道されていました。この夫婦は不正に受給した保護費を使って2月に自宅を購入しいました。自宅前には、ワンボックスカーと軽自動車、オートバイとミニバイクが止められており、室内には大型テレビやソファが置かれ裕福な暮らしをしていました。


 8月14日、出雲市のホテルで朝日新聞の1面に連載されている「いじめてるいる君に」というコラムを読みました。この日はサンデーモーニングにも出演している経済学者の金子 勝が担当していましたが、内容には衝撃を受けると同時にあきれ果てました。



 片山さつきが、お笑い芸人の河本準一の母親が生活保護を受けていたことを追及したことが「いじめ」だと主張していました。
 河本は法律違反をしているわけじゃない。人気商売の芸人が反論できないことをよいことに、テレビや週刊誌から袋叩きされているのは、「君がいじめている子と似ていませんか」。片山議員は親族の扶養義務を強めるべきだと主張したが、そんなことをされたら、たちまち生活に困ってしまう弱い立場の親子だっているんです。と述べています。



 みなさんは金子に賛同できますか?河本がなぜ弱い立場なのか?論理が破綻しています。多く稼いでいながら、親の面倒を見ずに保護を受けさせるような、倫理に反することが社会の賛同を得られるわけがないでしょう。
 わたくしが知っている旧ロシア出身の女性は、小学生を抱え、昼間はコンビニで働き、夜はホステスをしています。そんなに懸命に生きている人もいます。日本では「働かざる者、喰うべからず」と言われてきました。ただし「働けざるものは」は事情が異なります。
 こんな論調を1面に掲載するとは、さすが朝日新聞ですね。