広島市議会議員(安芸区)

与那国町の議長選の混迷

 いい顔ふやそう。沖宗正明です。
 沖縄県与那国町議会で議長が決まらず、混迷が続いています。定数10なので、議長を出すと議決で勝てないことによることが原因です。そのため、補正予算や教育長の選任案が宙に浮いています。
 わたくしは、町長が補正予算や教育長の選任案を専決処分すればよいと考えます。専決処分とは、本来なら議会が議決すべきことを、首長が議会に諮らずに決定することです。専決できるのは、災害時のように緊急を要し、議会を招集する時間的余裕暇がないときや、議会が議決しないときなどがあります。与那国町の場合は、まさに議会が議決しないときに相当します。次の議会で承認を得る必要がありますが、議会が承認しなくても専決処分は有効です。広島市でも7月豪雨災害のとき、市長は約12億円の補正予算を専決処分しました。
 今回の与那国町議会の混迷も、これまで2回否決された教育長の選任案がネックのようです。これがクリアできれば混迷は収まります。ここは町長が専決処分をすべきでしょう。議長を決められない議会も問題ですが、それを黙認している町長の責任も重大です。トップの肚の括り方が問われています。
 余談ですが、議会の定数は偶数がよいといわれています。採決に加わらない議長を除くと議員数は奇数になるため、議長がキャスティング・ボートを行使することを防ぐためです。広島市議会の議員定数も54と、偶数になっています。