広島市議会議員(安芸区)

悪い借金ばかりではありません。

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 北海道夕張市だけでなく、自治体はいずれも借金に喘いでいます。平成19年度の広島市の予算規模は全会計で約1兆1,500億円です。このうち行政運営の基本的な経費である一般会計は約5,200億円です。そして、この一般会計の借金(市債残高)は約9,600億円です。1年分の予算の1.8倍の借金があることになります。このうちあとで国が返済することになっているものが約3,800億円ありますので、実際に広島市が独自で返済すべきものは約5,800億円ということになります。これまでの財政健全化計画が奏功して、借金は昨年をピークにしてこれから減少してゆきます。さて、借金は全て悪いのかというと必ずしもそうではありません。たとえば、現在新しい球場が87億円の予算で建設中ですが、最長で30年の市債を発行して資金を調達しました。球場だけでなく道路や橋、文化センター等大規模な予算を必要とするものは、もし仮に余裕があっても一度に全て支払うことはしません。なぜなら、一度に支払えば、われわれの世代だけが負担することになるからです。子どもや孫の代まで使うものは世代間の公平という観点から敢えて借金して長期に亘って支払うのです。自治体の借金が悪いことばかりではないことを分かっていただけましたか?