広島市議会議員(安芸区)

再び言います。琴光貴・大獄親方の処分は「やり過ぎ」

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 梅雨の晴れ間です。


 昨日、日本相撲協会の処分が発表になりました。大関琴光喜と大獄親方には解雇という厳しい処分が下されました。野球賭博暴力団とつながっているとの理由ですが、彼らが暴力団と取引した証拠はありません。先日も述べたように、賭博罪は刑法では最も軽い罰金刑です。相手の暴力団も特定できないままに死刑に等しい追放処分することはあまりに厳しすぎると思います。もし、相手の暴力団が特定できないままに、琴光喜と大獄親方が処分を不服として訴訟を起こせば日本相撲協会は勝てないでしょう。
 傷害事件を起こした朝青龍は引退勧告にとどめたのに比べて今回の処分はあまりに厳しすぎると言わざるを得ません。二人にはもう一度チャンスを与えるべきだと思います。葬り去って良いのでしょうか。


 モーニングショーでは日本の伝統、文化、格闘技の何たる化を理解していない輩が「したり顔」で相撲教会を株式会社にせよだとか、外部から理事長を迎えろだとか、一般常識とかけ離れているだとか勝手なことを言っています。彼らは、相撲の世界で出世することがどれほど難しいことかわかっていません。幼い頃から精進を重ねて地位を築いた人物に対してあまりに礼を失しています。


 歌舞伎や能、狂言などの世界は2−3歳の頃から厳しく指導されて育ちます。遊びたいときに遊べず、我慢を強いられます。そうした努力と精進があっても、人間国宝になれるのはそのうちごくわずかです。歌舞伎や能、狂言の世界に口出しすることがいかにばかげているかを考えれば今回の騒動は常軌を逸しています。


 サッカーや野球では数十億円の収入を得る選手が多くいます。それに比べて力士たちの待遇はなんと低いのでしょうか。もう少し、相撲界を暖かく見守りたいものです。
 もちろん、暴力団と手を切ることは必要であることは論を待ちません。