広島市議会議員(安芸区)

亀田興毅とマニー・パッキャオの歴然の差

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。
 急に暑くなりました。夏ですね。


 昨日、各派の世話人会議が開かれ、16日から3日間の会期で臨時議会が開かれることが決まりました。毎回選挙後に開かれる臨時議会は正副議長を選ぶ大切な議会です。議会の醍醐味ともいえるものです。主導権争いで緊張します。おそらく正副議長は17日に決まると予想されます。


 さて、7日(土)にWBA世界バンタム級チャンピオン、亀田興毅が初防衛を果たしました。相手はランキング14位で1年以上のブランクがありました。結果は予想通りでした。亀田については毎回毎回これほど弱い相手を捜してくるものだと感心します。こんなマッチメークを続けると評価は下がる一方です。評論家が指摘するように強い相手とやらなければ、世界チャンプの名に値しません。世界殿堂入りを果たした往年の名選手、ファイティング原田さんはフライ級とバンタム級の2階級を制覇しました。亀田は3階級制覇していますが、内容が全く違います。現在、階級はミニマム級からヘビー級まで13階級あり、それぞれにWBA,WBC,IBF,WBOの主要4団体がチャンピオンを認定していますので、世界チャンピオンは52人いることになります。ほかに暫定チャンピオンやスーパーチャンピオンなどの名称があり、また異なるマイナーな団体もあり、世界チャンピオンは「掃いて捨てる」ほどいます。


 ファイティング原田さんの時代には階級はわずかに8で、団体の林立もありませんでした。つまり、世界チャンピオンは8人しかいませんでした。その時代の2階級制覇ですから世界から尊敬を集めるのも当然です。世界チャンピオンが来日した時には銀座をオープンカーでパレードしたものでした。亀田程度の実力では挑戦さえできなかったでしょう。


 翌日の8日、ラスベガスでマニー・パッキャオとシェーン・モズリーの試合が行われました。世界中が注目したこの試合でのファイトマネーはパッキャオ20億円、モズリーは5億円でした。結果はパッキャオの一方的な試合になりましたが、緊迫感はひしひしと伝わってきました。パッキャオは「パウンド・フォー・パウンド」、つまり全階級を通じて最も強いといわれています。その左フックは一発でノックアウトできるほどのスピードとパワーを秘めています。パッキャオは6階級制覇しています。間の2階級を飛ばして上がってきましたので、実質は8階級制覇といわれています。
 モズリーの前の対戦相手を列挙します。
 アントニオ・マルガリート。ジョスア・クロッティ。ミゲール・コット。リッキー・ハットン。オスカー・デ・ラ・ホーヤ。デビッド・ディアス。ファン・マヌエル・マルケスマルコ・アントニオ・バレラ。・・・・。
 超一流のスーパーチャンピオンばかりです。これらの相手をことごとく退けてきました。人気が出るのは当然でしょう。


 パッキャオはフィリピンン国会議員(下院)も務めています。2007年に立候補した時には、「当選したらボクシングをやめる」と宣言したため、有権者は彼のボクシングを見たいために投票しなかったという逸話が残っています。ボクシングの続投を宣言した昨年5月の選挙ではさすがに当選しました。
 また、2008年12月にはフィリピンのアティー・アチィエンサ環境天然資源相(出身ジムのあったマニラ首都圏小マニラ市の元市長で後援者)が2009年度予算の上院審議をすっぽかして、パッキャオの対デラホーヤ戦の応援に駆けつけました。アチィエンサは「パッキャオ選手の応援は予算と同じくらい重要だ」と答弁をして話題になりました。

 
 亀田が次の試合で強い相手と対戦することを願っています。