広島市議会議員(安芸区)

柔道園田監督叩きの異常さ

 いい顔、ふやそう。沖宗 正明です。

 立春を過ぎて、少し暖かさを感じるようになりました。芽生えの季節も間近です。一方で春になると、中国からの大気を汚染する有害物質が大量に飛来することが予想されます。本当に迷惑な国です。


 日本女子柔道の園田隆二監督が辞任しました。暴力行為とパワハラによることが報じられています。彼は辞任会見で責任を一身に背負いました。武道精神を理解した潔さを感じました。しかし、現在の彼をマスコミがこぞってバッシングする姿には異常さを感じます。
 武道の何たるかをわからずにしたり顔でコメントを述べる知識人と言われる人たちも異様です。昨年のロンドンオリンピックで男子柔道が初めて金メダルなしに終わった時、マスコミがどれだけ激しく批判して篠原監督を辞任に追い込んだかを忘れたようです。今回は、勝敗にこだわり過ぎたなどと言っています。
 世界レベルの大会が、「お手てつないで」のように和気藹々で通用するはずがありません。勝たなければならないプレッシャーは周囲の予想をはるかに超えたところにあります。プレッシャーゆえに厳しく指導したこともあるでしょう。精神力をきたえるには限界を越えなければならないこともあります。


 造反した選手たちが今の状況を望んでいたのかどうか疑問です。政治的な力学が働いているのかもしれません。今回の事件が桜宮高校の体罰の延長線でとらえられていることも疑問に感じます。


 園田監督の奥さんである教子さん(旧姓阿武あんの)は、アテネオリンピックの金メダリストで現在は女子ジュニアのコーチです。奥さんが気が付かないほどひどい指導があったとは思えません。


 わたくしは、日本柔道に多大な貢献をした園田監督を批判する気にはなれません。問題なのは隠ぺいや、トカゲのしっぽ切りのような対応をする柔道連盟でしょう。