広島市議会議員(安芸区)

高畑裕太に関するマスコミ報道の危うさ

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 広島東洋カープの25年ぶりの優勝は多くの人に感動を与えました。昭和50年の初優勝のとき、わたくしは大学5年生でした。当時「広島カープを優勝させる会」の存在を知っていましたが、見果てぬ夢だと思っていました。不人気の地方球団であったカープがいまや全国にファンを持つまでになりました。広島市民として誇りに思います。


 高畑裕太が不起訴で釈放となりました。数100万円から1000万円ともいわれる示談金を支払ったことも考慮されたのでしょう。公判が維持できないとの判断があったのかも知れません。
 これまでのマスコミ報道では、高畑裕太は芸能界にありがちな、親に甘やかされた社会的常識に欠けたドラ息子の印象でした。彼を知る中尾彬は「まともに挨拶もできない奴。いつか問題を起こすと思っていた」と語っていました。わたくし自身マスコミ報道に影響されたイメージを作り上げていました。


 しかし、釈放後に弁護士は「強姦ではなく合意のもとであり、裁判では無罪を主張できた」とそれまでのマスコミ報道と真逆のコメントをしています。有罪が確定するまでは被疑者は無罪と考えるのが原則です。中尾彬のコメントを始めとして、これまでのマスコミの報道姿勢は正しかったのか疑問を抱かざるを得ません。マスコミによる魔女狩りに対して抵抗する手段を持ちえるのはごく少数の人間だけです。改めてマスコミ報道の危うさを感じました。
 大多数が同じ方向を向いているとき(向くように誘導されたとき)こそ、冷静にならなければならないでしょう。