広島市議会議員(安芸区)

政治家の被災地視察は足手まとい

政治家の被災地視察は足手まとい

いい顔、ふやそう。沖宗正明です。

 れいわ新選組山本太郎代表が能登地震の被災地を視察したことが報じられました。岸田総理も13日に現地入りするようですが、私は個人的には政治家の視察は最小限に留めるべきと考えています。政治家が現地入りすれば無視することはできず、スタッフはその対応に追われます。行政を始めとして現場のスタッフが対応に手間を取られるような視察はすべきではないと思います。

 東日本大震災のとき、当時の菅直人総理がヘリで視察したために、福島第2原発の現場は大混乱に陥りました。吉田所長の怒号が残されています。

 民主党政権時代には豪雨災害の被災地を視察した復興担当大臣の例もありました。役所でふんぞり返って、多くの職員に向かって「客を待たせるな。そんなところには予算を付けないぞ」と恫喝した映像が残っています。自分への特別扱いを求めるような政治家こそ「百害あって一利なし」です。

 

 私は平成30年の西日本豪雨災害のとき、炎天下を電動アシスト自転車で走り回りましたが、現地では自衛隊や消防を始めとした行政の職員には面会しませんでした。議員に対して余分な対応を迫ることになるからです。被災者から直接話を聞いて、行政の担当部署とのパイプ役に徹しました。多くの方から感謝され、自分の長い議員生活の中でも最もやりがいのある充実した期間でした。今でもその行動は間違っていなかったと確信しています。能登地震からの復興を願っています。