広島市議会議員(安芸区)

北極の氷が解けそうです

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 昨日、ある方から南極の氷をいただき、おいしい水割りを飲みました。推定3万年前の氷で、解けるにしたがって「チリチリ」と当時の空気が開放される音が心地よく耳に響きました。
 さて、問題は北極です。北極は大陸ではなく、降り積もった雪が氷となって堆積したものです。氷の厚さは約3000メートルといわれています。毎年夏に解けて、冬には凍るというサイクルを繰り返していました。ところが昨年の夏には全体の氷床面積500万平方キロメートルのうち、120万平方キロメートルが解けてしまいました。これは日本列島の面積のほぼ3個分に相当します。昨日の日本経済新聞の記事には、人工衛星から観測した北極点の氷は凍ってから1年未満の薄い氷であることが判明し,今年の夏には北極点を覆う氷がなくなる可能性があると書いてありました。つい最近までは、北極の氷床が完全に溶けるのは今世紀の後半であるという予想が大半でしたが、最も早い解氷を予想するグループは5年後と主張しています。北極の氷が解けるということは厚さ3000メートルのグリーンランドの氷も解けることを意味します。鏡の役割をする氷が解けると日光を反射することができなくなり、太陽エネルギーは海水に吸収され、地球温暖化が加速度的に進みます。そして、アメリカ西海岸は激しい旱魃に襲われると予想されています。日本では超大型の台風や水害が発生する危険性が高まります。3月15日にもこのブログに書きましたが、温暖化対策はもはや待ったなしです。産業革命以来、地球の温度は0.73度C上昇していますが、このままでは2度Cまで上昇することは避けられないといわれています。シミュレーションでは、もしも5度C上昇したら、千葉県の房総半島は陸続きではなくなり、島になります。
 いま、一般家庭からのCO2排出量が増加しています。電力のムダを排除しなくてはなりません。待機電力や無駄な点灯をやめましょう。買い物には入れ物を持参し、ビニール袋は使わないようにしましょう。迫りくる温暖化が本当に心配です。