広島市議会議員(安芸区)

赤ちゃんの味覚・痛覚

 いい顔、ふやそう。沖宗正明です。
 今日の雨で桜も大方散りそうです。昨日の日曜日はあちこちの桜の下で宴が華やかでした。わたくしも桜吹雪の中、散歩を楽しみました。さて、今日は赤ちゃんの味覚と痛覚について書きます。わたくしは研修医のとき岡山大学麻酔科に在籍していました。麻酔科はただ単に手術の麻酔を担当するものではありません。救急医療を始めとした全身管理が専門と考えてください。一部の副腎疾患では手術より麻酔のほうが重要な地位を占めるものさえあります。また、ときには高度な奇形児のように生まれた日に手術をする例もあります。全身麻酔による手術の場合、体にメスが入った瞬間に血圧が急に上がるのが普通です。麻酔をかけていても痛みを感じるからです。しかし、生後間もなくの赤ちゃんは痛みを感じないか、感じても非常に軽いようです。メスが入ってもあまり血圧が上がらないのです。しかし、赤ちゃんの麻酔のときは呼吸と循環には神経を使いました。また、味覚については赤ちゃんは甘みと辛さはほとんど感じていないと言われています。苦味と酸っぱさを感じているようです。それは、赤ちゃんは何でも口に入れるので、腐ったものや傷んだものを吐き出すためだろうと言われています。ほかの動物は生まれてすぐ歩き出しますが、人間は歩くだけでも約1年もかかります。そのため「人間は生理的な早産である」と言われます。だからこそこんな防御機能が備わっているのでしょう。やさしいお母さんの匂いを感じながら、赤ちゃんも小さい命を力一杯生きているのです。神様の配慮に感心させられます。

(今日の出来事)
(1)1805年 ベートーベンの交響曲第3番「英雄」初演。
(2)1945年 戦艦「大和」撃沈。

(今日が誕生日の人)
(1)1133年 法然。浄土宗の開祖。
(2)1506年 フランシスコ・ザビエル。フランスの生まれのイエズス会の宣教師。日本にキリスト教を伝えました。
(3)1874年 鈴木 梅太郎。ビタミンB1の発見者。
(4)1894年 宮城 道雄。生田流筝曲家。福山の海を描いた「春の海」が有名です。
(5)1939年 フランシス・コッポラアメリカの映画監督。「ゴッドファーザー」、「地獄の黙示録」が有名です。




 ベトナム中部の世界自然遺産フォンニャケパン近くの村の子どもたち。ジャンケンに似た遊びに興じていました。


 村の民家。素朴な村でした。